時の流れは言葉も移ろわせるじゃんってお話

この記事はだいぶ前に書かれたものなので情報が古いかもしれません

よく「役不足」とか「確信犯」って言葉は間違って使われることが多いみたいな話を聞きますよね。力が及ばないって意味で「私には役不足です」って言う場合は「私には力不足です」が正解だよってね。

他にも多くの人が間違っている日本語ってのは探せばいくらでもあるし、たぶん僕も知らずに間違って使っている単語ってのはたくさんあると思う。

「すべからく」なんてのは、ついこの前まで僕も間違って使ってましたね。「ことごとく」みたいな意味だと思ってましたけど、そうではないんですね。ぜひとか当然みたいな意味だったんですね。



確かに日本語を正しく使うことは大事でしょう。そりゃ大事に決まってる。

でも、言うなれば言葉って意思伝達のための道具じゃないですか。コミュニケーションツールじゃないですか。

意思を伝達するっていうのは、極端なことを言ってしまえばお互いの伝えたいことが正しく伝えられればそれで良いわけで、ってことはある日本語における意味ってのは、互いの認識が同じであればオッケーなんじゃないでしょうか。

だから例えば、100人中95人くらいの人が役不足って言葉の意味を力が及ばないってことだと認識しているのであれば、それはもう、ある意味正しい意味としてしまっても良いんじゃないでしょうか。少なくともみんながそう思って使っている分には、意思の疎通は正しく取れているわけですからね。

道具ってのは使い方が一種類と決まっているわけでもないですからね。本来の使い方と違う使い方をしたって良い場合もたくさんあるじゃないですか。ハサミだって、ものを切るためにしか使っちゃいけないってことはないわけですよ。思いもよらぬ画期的な使い方ができるかもしれない。そういうとき、周りの人って「お前、ハサミは切るために使うものだぞ。何そんな風に使ってんの?」とかって、あまり言わないと思うんですよね。むしろ「ハサミにそんな使い方があったとは……お前すげーな」ってなるんじゃないかしら。

言葉もそんな感じで良いと思うんですよね。新しい使い方がみんなの中で定着しているのなら、この単語はそういう意味を持つ日本語ですって言っちゃっても。

言葉は不変なものじゃないですからね。時間が経てば少しずつ変化していくし、新しい言葉も生まれて来る。「今の若者は言葉遣いが乱れとるわい」とか言う人もいますけど、そりゃ乱れてるんじゃなくて変化してるだけなんだよ。そんなことを言ってる年配の人だって、きっと一昔前は自分よりも更に年配の人から「最近の若者は言葉遣いが悪いのう」とか言われてたよ、たぶん。

だから良いんですよ、意味が変わっても。良いんじゃないかなぁ、意味が変わっても。良いよね? 意味が変わっても。本当に良いんだろうか、意味が変わっても……。

ま、まあここは良いってことにしとこう、意味が変わっても。そうしないと今日の話が全部無意味になってまう。



ようするに。

正しい意味を理解して正しく使うべきだってのは僕にだって分かりますが、それ以上にあくまでも相手と正しく意思の疎通を行うってことが、言葉を使う上での大切な要素なのではないかと、そんなことを思うわけです。

まあね……実際どれくらいの人が間違って使っているかってのは不明瞭ですから、本当にそんな考え方でいいのかって部分はありますけどね。その曖昧さをなくすためには、やはりみんなが正しい意味で言葉を使えるのがベストではあるんですけど、そこは仕方ないっすよね。人間だもの。一から十まで正しくってのはなかなか難しいっすわ。

だからね? 多くの人が間違って使っている日本語に対して、そこまで揚げ足を取りに行かなくても良いじゃんって話よ。

いや、俺もたまにこれ見よがしに揚げ足を取りに行くことありますけどね。「へへーん、使い方間違えてやんの。ぷぷー」って言うときもありますけどね。こちら側の意思としては、そうやってちょっと相手をいじることで笑いが起きれば良いなくらいにしか思ってないんですけど、相手からすれば「何だよこいつ、いちいちウゼーな」って感じかもしれない。不快な気持ちにさせているかもしれない。

ま、その辺もね、正しく意思の疎通ができるかどうかっていうところでありまして……つまり揚げ足も、道具の一つってことだよね。上手に使ってくださいなってことだよね。



結局何が言いたいのかってーと、言葉もハサミも使いよう、道具はすべからく使い方次第だねってことですよ。

あ、すべからくの使い方間違えちゃったー、うふふ☆
(ここはローラが頬をふくらませている感じ(をモノマネしている福田彩乃さん)でヨロシク)

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