僕とベテルギウス

この記事はだいぶ前に書かれたものなので情報が古いかもしれません
漫画タイムダイジェスト

この記事を三行にまとめると

誰がキーパーだろうと、ガンマ線を取れるやつはいねーよ
ベテルギウスという天体にはちょっとした思い入れがある
今現在のベテルギウスはどうなっているのだろう
哲也「……で、でけえ……何だ、あのでけえのは」

夜神月「あれはベテルギウス。これ以上大きくなると、爆発したときの影響が計り知れない……もう、やるしかない……」

木林「ダメだ。ベテルギウスと地球は600光年以上も離れている。つまり、実際にはもっと大きいんだ。今爆発させても、その影響は……」

ゲンスルー「ならばその役目は俺達に任せてもらおうか。サブ、バラ、行くぜ」

木林「待つんだ! 今そんなことをしたら……」

ゲン・サブ・バラ「解放(リリース)!!」

木林「まずい! このままではいずれ、地球にも大量のガンマ線が降り注ぐ! 誰か止めるんだ!」

森崎くん「オーケー。任せて!」

実況「ああーっと、ダメだー! キーパー森崎くんだからとれなーい!!」

木林他「な……何だってー!!」

一方その頃、ナメック星でベテルギウスの爆発を見ていたベジータは……。

ベジータ「へっ! きたねえ花火だ」



こんな感じなのかなぁ。

一つ言えることは、別に誰がキーパーだろうと、ガンマ線を取れるやつはいねーよ。たとえS.G.G.Kでも。






こんなニュースを見つけました。

オリオン座:ベテルギウス2〜3倍に膨らむ? 形もいびつ

宇宙についてものすごい詳しいわけではないんですけど、このベテルギウスという天体にはちょっとした思い入れがあるんですよ。

僕が初めて宇宙に興味を持ったのは、幼稚園に上がる前くらいだったと思います。ほら、誰だって小さい頃に、一度は宇宙に興味を持つじゃないですか。今でもそれなりに興味はありますけどね。

最初はたぶん、太陽系の惑星の名前を覚えるとか、ブラックホールってやべーとか、その程度の興味だったと思うんですけど、そんな感じで宇宙に興味を示し始めた僕に、親が本を買ってくれたんですよ。宇宙に関する図鑑みたいなちょっと大きい本で、タイトルもそのまんま『宇宙』っていうタイトル。今の僕が読めばたいして難しいとは思わないけど、当時の僕には理解するのが難しいくらいの、初心者向けの本でしたね。今でも実家の本棚にあったと思うけど、どこにしまってあったっけな。

その本の中に、超新星爆発について書いてあるページがあったんですね。

超新星爆発ってのは、簡単に言うとものすごーくでっかい質量を持った星が爆発することです。その星が一生を終えるときに起こる現象ですね。その爆発たるやすさまじいもので、周囲にある星を容赦なく巻き込む。もし太陽くらいの位置にいる星が超新星爆発を起こしたら、地球の生き物は間違いなく全滅する。ってか、太陽くらいの至近距離だと、地球ごと持って行かれるかもね。

太陽を至近距離って言えちゃう辺り、宇宙ってマジスケールでかいっすよねー。宇宙△

それはとにかく、その超新星爆発って言葉が、当時はすごく惹かれるものがあったんですよ。響きがカッコいいって思ったのかなぁ。必殺技の名前みたいで。

その本に書いてあったのは、質量の大きな星が超新星爆発を起こすと、あれがああなって、さらにこうなって、どんどんそうなっていった結果、最終的にブラックホールになるというものでした。

超新星爆発を起こした後にブラックホールになるためには、最低でも太陽の10倍くらいの質量がないと無理とか、そんなような条件があったと思うんですけど、当時はそれが判明してなかったのか、僕の持ってるその本にはそのことが書いてなくて、密度がものすごい高ければ、ブラックホールになるみたいなことが書いてありました。地球くらいの質量を持った星なら、直径が3cmくらいであれば超新星爆発を起こしてブラックホールになれるとか、そんな感じで。

仮にそっちの方が正しかったとしても、現実問題、直径3cmほどで地球クラスの質量を持った天体なんて、そうそうあるもんじゃないですよね。そもそも直径3cmの星なんて、存在を維持できるのか? たぶん、自分の重さを維持できなくてつぶれちゃうよね。もし自分の体が地球と同じ重さになったら、どうよ。超やばくね?

てなことで、いずれにしろ超新星爆発を起こしてブラックホールになる可能性を持つ天体ってのは、その大きさもハンパないわけです。

で、実際に一例として、太陽よりはるかに大きい天体がいくつか載っていたんですよ、その本に。見開きでどーんと。

そこで僕はベテルギウスに出会いました。

その本にあったのは、名前はほとんど覚えてないけど、だいたいが太陽の数十倍程度でした。中には100倍とか400倍のもあったような気がするけど、あまり覚えてない。でもベテルギウスは、初めて見たときから今でもずっと覚えてる。一つだけ規格外にでかかった。太陽の900倍って書いてあって、ページに収まりきれてなかった。

イメージとしては、こんな(↓)感じ。

確かこんなんだったと思う

一つだけ、円の一部しか写ってないのがベテルギウス。他はちゃんと全体がページの中に収まってるのに、一つだけはみ出てた。「でっけえ!」って思ったのは、今でも記憶に新しい。いや、ごめんウソ。記憶には新しくない。もう二十五年以上も前のことだから。

それ以来、僕の記憶からベテルギウスの言葉が消えることはありませんでした。当時、その本に書いてあることしか宇宙について知らなかった僕は、ベテルギウスはこの世で一番でかい存在だと思ってた。

僕もいつか、ベテルギウスのように世界で一番ビッグな男になる! 毎日その本を眺めながら、僕はそんなことを思っていた。あれから約二十五年。今の僕はまだ、ベテルギウスには遠く及ばない存在だ。これから先、僕は誓いを果たせる日が来るのだろうか。
(※完全に妄想です。そんなことは思っていませんでした)



そんなベテルギウスが、最近さらにビッグな存在になったというではありませんか。そろそろ本当に爆発するんじゃないかという噂も、まことしやかに囁かれている。

名前も知らない天体が超新星爆発を起こしたって聞いても、あまり感じるものはないと思うんですが、しかし小さい頃から名前を知っているベテルギウスが爆発して一生を終えるというのは、何かこう、憧れの芸能人の訃報を聞くような、そんな寂しいものがあります。

でもどうせなら、その爆発を観測してみたいものですね。ベテルギウスの最期の生き様を、しかとこの目に焼きつけてから、僕も一生を終えたいもんです。

って言っても、仮に今日ベテルギウスが爆発したとしても、地球とベテルギウスは600光年以上離れているので、その爆発を観測できるのは、600年以上未来になってしまいますけどね。俺がこの先どんだけビッグな男になったとしても、さすがにあと600年生きるのは難しいな〜。

僕が生きている間に観測できるとしたら、今から600年以上前に、ベテルギウスがすでに爆発していた場合ですね。あいつは太陽よりもはるかにでかいし重いから、きっと爆発したらブラックホールになるのでしょう。武士道とは死ぬことと見つけたり、なんて言葉がありますが、もしかしたら僕にとって一番良い死に様は、ブラックホールになったベテルギウスに飲み込まれることなのかもしれない。

いったい、今現在のベテルギウスはどうなっているのだろう。情報が光の速度を超えられない以上、ベテルギウスはそれを僕に教えてはくれない。
 もしかしたら何か関連しているかも? 
 みんなからのコメント 
2018年04月02日 21:20:15
nobu
非科学的な話で申し訳ないのですが
超新星爆発の時期に関連して少し気になる記事があるのですが
紹介させていただきます。
新約聖書ヨハネ黙示録18章より引用
18:1この後、わたしは、もうひとりの御使が、
大いなる権威を持って、天から降りて来るのを見た。
地は彼の栄光によって明るくされた。
18:2彼は力強い声で叫んで言った、
「倒れた、大いなるバビロンは倒れた。」
そして、それは悪魔の住む所、あらゆる汚れた霊の
巣くつ、また、あらゆる汚れた憎むべき鳥の巣くつとなった。
                       以上抜粋
これは人類の終末期に起きる出来事を描写したものの一部ですが
ベテルギウスの超新星爆発は、地球上を明るく照らすほどで
あることから、この時ちょうど超新星爆発が起きていると、
このように表現できると考えます。
2018年04月02日 23:38:13
まっち~(管理人)
まさかベテルギウスの話から新約聖書につながるとは……興味深いです。
考えようによっては周りにある全てのものを吸い込んでしまうブラックホールも、ある意味であらゆるものの巣窟って感じですものね。一度吸い込まれたら光でさえ絶対に外に逃がさないってのも、どことなく悪魔的な怖さがありますし。