あいつは僕を指して「お前とは雲泥の差だな」と言うのが口癖だ。
自分の方が何倍も上だってことを言っているのは分かる。
でも僕からすれば、雲と泥になんて、大した差はない。
どちらも形が一つに定まらない、不安定で掴みどころのない存在だ。