人の記憶は時間とともに色褪せるのが普通だが、中には例外もある。
私の友人もその一人で、どんな過去の記憶も決して色褪せない。
ただ彼は、自分のその記憶力を心底憎んでいた。
辛い記憶がいつまでも鮮明に残るのが、たまらなく嫌なんだそうだ。