僕が束縛を解いた途端、彼は誰の手も届かないところへと旅立った。
第三者から見れば、それは自由を得たということになるのかもしれない。
でも本人にとっては、逆らうことのできない不自由だったのだろう。
彼は風に飛ばされて、上昇することを余儀なくされていただけだから。