「もうこれ以上続けることはできません。今日をもって引退します」
若干二十歳の青年が、涙ながらにそんなことを宣言した。
しかし誰もが心の中では、彼の引退は遅過ぎると思っていた。
そもそも引退ではなく卒業だし、ただ留年を繰り返していただけだし。