私は、生まれてからずっと、名前がない。
みんなが名前で互いを呼び合うのを、いつも羨んでいた。
名前を呼ばれるということは、存在を認めてもらえるということだから。
誰にも名前を呼ばれない私は、誰にも存在を認めてもらえていないのだ。