彼女の声を聞かなくなって、もう何年になるだろう。
決して声が出ないわけでは喋れないわけでもない。
ただ、声を出すこと、喋ることに飽きてしまったのだ。
僕には決して理解できない感覚を、彼女はずっと持ち続けている。