人が生涯に発する言葉の数というのは、おそらく最初から決まっている。
そろそろ私は、その一生分の言葉を使い果たしてしまうことだろう。
でもたったの一言、その五文字だけは、最期のために取ってある。
たとえそのとき周りに誰もいなくても、私はその言葉を発するつもりだ。