「おいおい、こんな細い綱を渡るのかよ……落ちたら一巻の終わりだぞ」
みんな腰が引けて、綱に向かって足を踏み出そうとしない。
私は特に臆する理由がなかったので、何事もなく綱を渡りきった。
みんなも、もっと細い綱渡りの連続だった人生を思えば、こんなの楽勝なはずなのに。