彼は、誰の目から見ても、お世辞にも優秀とは言えなかった。
勉強も運動もダメで、成績はいつも、後ろから数えて一番目。
でも、我々の中で、彼が一番、自分という人間を把握できていた。
自分に何ができて何ができないか、彼だけが、一度も見誤ったことがない。