あいつは、人を怖がらせることに関してだけは一流だった。
夏に涼みたい時なんかは、あいつに怪談をしてもらえば効果抜群。
特にあいつの語る妖怪の話は、ものすごく臨場感がある。
その理由が、あいつ自身が妖怪だからと知ったのは、随分後のことだ。