深い霧を抜けた先の光景は、どれもこの世のものとは思えなかった。
あの霧は多分、異世界へと続くトンネルのようなものだったに違いない。
しかしトンネルと違い、霧は時間が経つとやがて晴れてしまうもの。
恐らく私はもう、元の世界に帰ることはできないのだろう。