すごい昔に、有名になりたいという理由で神殿に火を点けた男がいたらしい。
確かにそれは大層な悪行だが、でも少しだけ彼を羨ましく思う自分もいる。
僕はこれと言った長所もないし、きっと何も成し遂げないまま死んで行く。
ならば悪行をしてでも歴史に名を残してやろうかと、ちょっと思わないでもない。