俗界での忘憂もやることがなくなり、倦厭してきた頃だ。
千載の時を過ごしたけれど、愛惜の念など些少たりとも覚えない。
やはり私は、冥府で怱忙とした日々を送る方が、剴切なようだ。
次に月が真円を描いた時、彼の地へ還御を果たすとしよう。