「俺はいつも酔っ払って記憶を失くしたフリをして話を聞き出すようにしてるのさ」
グラスの中身を一気にあおりながら彼はそう言った。
ずるいやり方かもしれないが、手段を選ばないなら有効な方法ではあるだろう。
ただ一つ言えるのは、こいつが僕にこの話をするのはこれで十回目ってことだ。