みなしご
僕はどこにあるのかも分からない孤島で、親の顔も知らずに育った。
時々流れ着く廃棄物の中に書物が混じっていたので、それで言葉を覚えた。
大人になり、人に会うために島を離れたけれど、覚えた言葉はほぼ通じなかった。
どうも僕が読んだ書物は古すぎて、覚えた言葉は全て死語だったみたいだ。
時々流れ着く廃棄物の中に書物が混じっていたので、それで言葉を覚えた。
大人になり、人に会うために島を離れたけれど、覚えた言葉はほぼ通じなかった。
どうも僕が読んだ書物は古すぎて、覚えた言葉は全て死語だったみたいだ。