何事もシンプルイズベストこそ真理なのかしら(言語でさえも)

この記事はだいぶ前に書かれたものなので情報が古いかもしれません
でも本当に言葉がなくなったら、この状況だとあーんを要求するしか…

この記事を三行にまとめると

なぜ人間だけがこんなに言葉を使うのか
過去に言葉を使えた動物もいたんじゃね?
たぶん”あーん”の方がハードル低いよね
よくキリンは、高いところにある葉っぱを食べるために進化の過程で首が長くなったと言われるけれど、実際はそんなことはないらしくて、突然変異によってたまたま首の長いキリンが生まれたにすぎないんだそうです。結果的に、そっちの方が高いところにある葉っぱを食べられるから生き残ったと。自然選択とか自然淘汰って言うそうですが、未来に適合できる方が自然と子孫を多く残せるっていう、それだけのことなんだって。

つまり生物の進化ってやつは、必要性とか、自発的に未来に適合するために起こるものではなくて、単なる結果論的なものって感じなんですかね。



ところで、何で人間だけがこんなに言葉を発展させたんでしょうね?

いや、もしかしたら僕たち人間が認識できないだけで、実際には人間よりも高度で複雑な言葉を用いてコミュニケーションを取っている生き物も、いるかもしれないですけどね。でもそれを言っちゃうと今日の話が終わっちゃうから、ここでは人間だけってことにしといてください。

ほら、言葉自体は文明の発展とかに伴うものだから、結果論的にって感じじゃなくて、一応、必要性とか、そういうものから自発的な進歩を遂げてきたと思うんですよ。突然変異である日急に流暢にしゃべれる人間が生まれたとかじゃないですからね、たぶん。長い時間をかけて、少しずつ自分たちの力で進化させてきたはずです。

でも、だったらどうして、人間だけが言葉を進化させたのか。

生物個体の進化が突然変異による偶然だとしたら、人間以外の生物にだって、言葉を有するくらいの知能を持った突然変異種が生まれる可能性は、ゼロじゃないはず。

こういう想像は、宇宙にはこれだけたくさんの星があるんだから地球にだけ生命が誕生するってこともねーんじゃねーの? みたいな話に近いような気がしますが、何にせよ、人間以外にもこんだけたくさんの種類の生物がいるんだから、いわゆる突然変異種なんてのも数知れず誕生してきたと思うんですよ。



じゃあ今ここで、過去には本当にそんな生物がいたと仮定してみる。突然変異によってそこそこ知能の高いやつが生まれて、そこそこ言葉をしゃべれたとする。

その場合、何でいなくなってしまったのかは、自然淘汰って話になる。つまり、より未来の適合度が高かったのは、複雑な言語を操るやつよりも、もっとシンプルに「ワンワン」くらいの感じでコミュニケーションができる方だったってことになる。

下手に複雑なコミュニケーションを取れると、個体間に誤解が発生したりして、意思の疎通が上手く行かない。伝達の齟齬は不和を生じ、共同体としての機能を奪うことにもなりかねない。そうなれば行き着く先は、種の絶滅。それならばいっそ、複雑な言葉など要らないだろう。

そんな感じで、結局は言葉を話せない方が生き残った。

なーんて事実があったり……は、しないですかね、うん。

実は恐竜が、極めて原始的にだけど言葉をしゃべれたとか、そんな事実があれば、ロマンを感じるような感じないような?



こんな風に考えると、人間が言葉を発展させてきたのは、生物の進化としては、必ずしも前進とは限らないのかもしれないですね。なまじ複雑な言葉を扱えるせいで、伝えたいことが正しく伝わらずに、戦争とかしますからね、人類は。戦争の規模があまりにもでかかったら、種の絶滅っていう危機も、現実味を帯びてくるからね。もしかしたら他の動物は、僕ら人間を見て「なーんか難しいコミュニケーションの取り方してるよね、人間って。そのせいでわざわざ争いの種を作っちゃったりして……ぷぷー」とか、鼻で笑ってるかもしれない。

そのうちいろいろな技術が発達してきて、わざわざ長ったらしい言葉にしなくても意思の伝達ができるようになって、「トラトラトラ」くらいの感じで全部のコミュニケーションが可能になる。それどころかさらに進化して、いずれ長門さんのような情報統合思念体みたいな突然変異種が出てきて、もはや言葉どころか何かしらの音声を発する必要すらなくなる……のかなぁ?

まあ別に今だって、わざわざ言葉にしなくても、態度で示せば通じる場合も結構あるけどね。「あーん」って口を開ければ「あ、こいつご飯食べさせてほしいのかな」って感じで。
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