文章を読みやすく輝かせる宝石……人はそれをルビと呼ぶ

この記事はだいぶ前に書かれたものなので情報が古いかもしれません
ルビ……それは中二病の必須アイテム

この記事を三行にまとめると

ルビを振ることがあります
果たしてそんなことは可能なのか!?
フィールドコードの表示/非表示
Wordを使って文章を書いているとき、ルビを振ることがあります。ルビ……振り仮名って言った方が馴染みが良いですかね。何でルビって言うのかってーと、欧米では振り仮名用の活字の大きさを宝石で表すからだそうっす。ようは宝石のルビーから来てるってことですね。まあそれはどーでもいいや。

このルビ、行間がある程度空いていれば特に何の問題もないんですが、行間が狭い場合、ルビを振っても見えないことがあります。

例えば小説っぽいレイアウトにした場合、形式が出版業界で決められているのかは分かりませんが、一ページが40字×18行で構成されている場合が多い気がします。つまり見開き一枚(二ページ)で40字×36行。文庫本やライトノベルだと、16行のことが多いですかね。見開きで40字×32行。

僕も小説を書くときはWordを使うんで、基本、このレイアウト(40×36の方)にして書くようにしてます。その場合、行間の設定は固定値で約18pt。ちなみにフォントサイズは10.5pt。

まあ、そんな細かい数字はいいとして……とにかく、そういうレイアウトにすると、ルビ振ったときに文字が隠れて見えなくなってしまいます。こんな(↓)感じで。

ルビが半分隠れてます

見えにくいと思うんだけど、実はこの文章の中で三ヶ所にルビが振ってある。

Wordの設定で、ルビを振るときに文字との距離を設定することができるんですけど、行間が狭いと、文字との距離を0にしても、ここまでしか近づいてくれない。つき合い始めたばかりで手をつなぎたいんだけど恥ずかしくてなかなか距離を縮めることができない思春期の初々しいカップルのように。

上の場合も文字との距離は0にしてある。0より小さい値にはできない。

といっても、これはWord上で見えないだけで、PDFに変換したり印刷してみるとちゃんとルビが見えるようになるんで、問題ないっちゃないんですけどね。

でも、もし解決する方法があるんなら、やれるに越したことはない。

果たしてそんなことは可能なのか!?



答え:可能です。

やり方は簡単。

ルビが振ってある文字を選択した状態で右クリックすると、コンテキストメニューの中に「フィールドコードの表示/非表示」ってのが出てきます。

右クリックしたとこよ

これを選択すると、フィールドコードってやつが表示されます。フィールドコードってのは……何だろうね。フィールドのコードだな、きっと。

ようするに、構成されてる文章の設定情報みたいなものを表示することができるんですよ。ウェブサイトを開いているとき、ソースを表示ってやってHTMLのコードを見るみたいな感じかな。

この部分は「さらばだ」って言葉に「アリーヴェデルチ」っていうルビを振ってあるんだけど、フィールドコードを表示させると、こんな風になる。

アリアリアリアリアリーヴェデルチ

この中に「¥up9(アリーヴェデルチ)」って書いてあるのが見えるかしら? ちょっと見づらいかな……。

¥up9

この9っていう数字をもっと小さい数字にすると、さらに距離を縮めることができます。初々しいカップルがついに手をつなぐところまで持っていけます。

試しに7にして、もう一度『フィールドコードの表示/非表示』を選択すると……。

7にすると……

見えてきましたね。この調子で他のところも数字を変えれば、全部のルビが見えるようになります。ちなみに全部7にして見えるようにしたのが、記事の一番上にある画像。

さらにもっと小さい数字にすれば、文字とルビが重なる位置までやってきます。手をつなぐどころか、体と体が密着するところまでいけます。初々しかったあのカップルも、今や毎晩のようにくんずほぐれつするほどの仲です。

このフィールドコードの中を見てみると、フォントとか、もっと別の数字が書いてあったりするんで、そこら辺をいじればもっといろんな設定ができると思います。。

「今日こそはあの子と手をつなぎたいのに……ダメだ、恥ずかしくてこれ以上近よれない!」って思春期男子のごとく悩んでいる人は、ぜひ試してみると良いと思います。
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