ゾンビストリッパーズ(見たことはない)

おまとめ三行

吊り橋を渡った先にあるエロを求めているのだ
少なくとも損はしないはずなのですよ、理論上は
天井のシミが人の顔になる頃に終わるよ……
いつの時代もエロやホラーなコンテンツは一定以上の需要がある。インターネットの進化にも一役買ってきたし、それらを連想させるタイトルを見かけると「これは釣りなんじゃないか」と思っていてもついついクリックしてしまいがちだ。女の子が「私怖いの苦手だから……」と聞くやいなや世の男どもはその子と一緒にホラースポットに行きたがる。たとえ自分も怖いのが苦手だったとしてもだ。半分くらい強がりも混ざっているだろうが、内心ではちょっとだけ怖いもの見たさな気持ちもあるはずだ。そして何より怖がる女の子が抱きついてくるのを期待している。吊り橋を渡った先にあるエロを求めているのだ。

まあ今の話にはだいぶ独断と偏見が入っていますが、でもホラー映画とかアダルトな動画が常に人気があるのは確かです。その手のものにはついつい興味を惹かれてしまうのが人の性というやつなのです。

ってことはつまり、短絡的に考えればエロとホラーの両方を同時に含んだコンテンツは強いってことになりますよね。ゾンビに襲われていやーんまいっちんぐしちゃう的な? 金髪で巨乳の美人なおねえさんが必死にゾンビから逃げ回っているうちに服がボロボロになって露出が増えた場合、危機的状況にハラハラするだけではなく、やはりどこかエロスも感じてしまうんじゃないでしょうか。二つのドキドキが常に僕たちの胸の中を駆け巡るわけです。

しかし僕の場合、安易な下ネタって意味でならエロ要素を含んだ文章も書けないこたぁないんですが、ホラーな文章ってなかなか思うように書けないんですよね。ホラならいくらでも吹けるんだけどね。怖い話とか自分で考えるのは苦手なのです。いや、聞くのも苦手なんだけどさ。子供の頃は心霊写真集とか好きでよく集めてたんですけど、それもどっかに見栄があったと思うんですよね。俺この手のやつ好きだからさーアピールを周りにしたかった的な。

とはいえ、やはり一定の需要が見込める以上、多少はホラーなコンテンツも提供できるようになっておいた方が、少なくとも損はしないはずなのですよ、理論上は。



つき合って三ヶ月の二人。順調にデートを重ねて仲は良好。キスも何度かした。そろそろもう一歩先に進みたい。お互いに思いは同じだった。

今日は家族が全員出かけていて家には誰もいない。二人きりの時間。

お互いにいつもより口数が少ない。考えていることは一緒。タイミングをうかがう二人。どちらともなく顔が近づいていき、唇が軽く触れ合う。気持ちが一気に高まる。互いの背に腕を回し、キスはすぐに濃厚なものへと変わる。自然と舌が絡み合い、ますます気持ちが高ぶっていく。

彼氏は破るように彼女の服を脱がし始めた。シャツ、スカート、下着……その間も舌はずっと絡み合い続けている。

生まれたままの姿になった彼女を彼氏はもう一度強く抱きしめ、もつれ合うようにベッドに押し倒した。

そして彼女の耳元で一言。

「天井のシミが人の顔になる頃に終わるよ……」



……何かちょっと違うな。