この記事を三行にまとめると
どれも聞いたことあるぞそうそう、確かこんな話だったわ
へえ、こんな話なんだ
前回に引き続き今回も日本の昔話のあらすじを短くまとめてみました。有名どころを集めたつもりなので「どれも聞いたことあるぞ」って方も多いと思います。知ってる方は「そうそう、確かこんな話だったわ」、知らない方は「へえ、こんな話なんだ」と思ってもらえたら幸いです。
・竹取物語
『おじいさんが光る竹を切ると中から女の子が出てきたのでなよ竹のかぐや姫と名づけて大事に育てたところハンパない美人さんに成長してしまったおかげで求婚する男がやたらめったら集まってきたのでかぐや姫は男たちに無理難題を押しつけて誰とも結婚しなくて済むようにした後に月へと帰ってしまいました』
竹取物語って他の昔話に比べるとだいぶ長い話なので、それを140文字にまとめようとすると地球をシュヴァルツシルト半径まで凝縮するくらいの勢いで物語を端折る必要があったので、正直ペラッペラな内容にはなってしまいましたが、大筋はだいたいこんな感じです。ようはいろんな男が言い寄ってきたけどいろんな難題を与えてそれをはねのけた、みたいな話だと思ってもらえればオッケーです(雑すぎぃ)
・さるかに合戦
『カニがおにぎりを持って歩いているとずる賢い猿がやってきて強引に柿の種と交換していきましたがいざ育ててみると思ったより良い感じに実がなったのでそのことを猿に教えたら根こそぎ柿を取られた上にケガまでさせられてしまい悲しみにくれるはめになりましたが栗や蜂や牛糞や臼が仇を取ってくれました』
桃栗三年柿八年なんて言葉がありますけど、本当は柿が実をつけるまでにはそれくらい長い年月を要するってことですよ。僕も小学生の頃に給食で出たビワの種を持ち帰って家の庭に植えたことがありましたが、実がなるまでに二十年近くかかりました。でも昔話の世界には浦島太郎の竜宮城のように精神と時の部屋のごとき時間の流れが違う空間もあるので、たぶんカニが柿の種を植えた場所もそんなウラシマ効果が働く空間だったのかもしれません。ここから導き出される結論は、さるかに合戦と浦島太郎は同一世界でのお話だってことですね(伏線)
・鶴の恩返し
『鶴は罠にはまって動けなくなっていた自分を助けてくれたおじいさんに恩返しするために人間の姿でおじいさんに会いに行きましたがハタを織っている間は自分の正体がバレないようにしたかったので絶対部屋をのぞかないでほしいと念を押したのに結局はのぞかれてしまったので正体を明かしてお別れしました』
のぞくなと言われるとのぞきたくなる。押すなよと言われると押したくなる。僕たちの中ではこの手のお約束と言えばダチョウ倶楽部さんの十八番ですが、実はこんな昔から存在していたんですね。もしかしたらダチョウ倶楽部さんも実は人の姿になったダチョウなのかもしれない。ちなみに動画の方ではさりげなく「コナン=工藤新一」を匂わせる描写をしてしまいましたが、これってネタバレしても大丈夫だったんかな……?
・舌切り雀
『作っておいたノリを雀が勝手に食べたことに腹を立てたおばあさんは雀の舌を切って家から追い出しましたが雀を心配して会いに行ったおじいさんがお宝の入った小さなつづらを持ち帰ってきたのを見て自分もあやかろうと雀に会いに行くも欲を出して大きいつづらを選んだせいで化け物に襲われてしまいました』
スズメとしては優しく看病してくれたおじいさんには恩があり、舌を切ったおばあさんには恨みがあり、だからおじいさんには恩を返しておばあさんには仇を返したみたいな感じになってますけど、もしおじいさんが大きいつづらを選ぶ可能性やおばあさんが小さいつづらを選ぶ可能性も微レ存だったわけで、もしそうなっていたらスズメたちはどうするつもりだったんですかね。それともおじいさんに用意したつづらは両方ともお宝が入っていて、おばあさんに用意したつづらは両方ともトラップだったのかな。その可能性もまた微レ存ですね。箱の中身は開けてみるまで分からない。開けて確認するまではお宝と化け物の両方が入っている状態の重ね合わせ……シュレディンガーのつづらってことですね。やはり昔話と科学は深い関係にあるようですな。
・因幡の白兎
『兎がワニを騙して海を渡ろうとしたところ騙されていることに気づいたワニに皮をはがされたあげくにそこを通りかかった神様のアドバイスに従って海水で体を洗ったせいでさらにケガが悪化するハメになってしまいましたがその後に通りかかった大国主という神様が助けてくれたおかげで無事に回復できました』
因幡の白兎に関しては、ウサギが乗ったのがワニである説とサメである説があります。昔はサメのことをワニと読んでいたから結局はサメのことだという説もあったりして結局どっちがどっちかよく分からんのですが、僕個人の意見としてはワニ説を推しています。だってワニの方が背中に乗りやすそうだもん。あとワニの方が浅瀬まで来られそうだし。
前回もそれとなく宣伝させてもらいましたが、日本の昔話を題材にした小説『混昔物語』が絶賛(?)発売中です。この小説では全ての昔話が同一世界に存在しているので、さるかに合戦と浦島太郎も同じ世界での話となっています。もし興味があれば読んでもらえると嬉しいです。さるかに合戦のサルと浦島太郎が出会うシーンもありますよ。
混昔物語 〜日本昔話奇譚〜
混昔物語其ノ二 ~日本昔話英雄譚〜
・竹取物語
『おじいさんが光る竹を切ると中から女の子が出てきたのでなよ竹のかぐや姫と名づけて大事に育てたところハンパない美人さんに成長してしまったおかげで求婚する男がやたらめったら集まってきたのでかぐや姫は男たちに無理難題を押しつけて誰とも結婚しなくて済むようにした後に月へと帰ってしまいました』
竹取物語って他の昔話に比べるとだいぶ長い話なので、それを140文字にまとめようとすると地球をシュヴァルツシルト半径まで凝縮するくらいの勢いで物語を端折る必要があったので、正直ペラッペラな内容にはなってしまいましたが、大筋はだいたいこんな感じです。ようはいろんな男が言い寄ってきたけどいろんな難題を与えてそれをはねのけた、みたいな話だと思ってもらえればオッケーです(雑すぎぃ)
・さるかに合戦
『カニがおにぎりを持って歩いているとずる賢い猿がやってきて強引に柿の種と交換していきましたがいざ育ててみると思ったより良い感じに実がなったのでそのことを猿に教えたら根こそぎ柿を取られた上にケガまでさせられてしまい悲しみにくれるはめになりましたが栗や蜂や牛糞や臼が仇を取ってくれました』
桃栗三年柿八年なんて言葉がありますけど、本当は柿が実をつけるまでにはそれくらい長い年月を要するってことですよ。僕も小学生の頃に給食で出たビワの種を持ち帰って家の庭に植えたことがありましたが、実がなるまでに二十年近くかかりました。でも昔話の世界には浦島太郎の竜宮城のように精神と時の部屋のごとき時間の流れが違う空間もあるので、たぶんカニが柿の種を植えた場所もそんなウラシマ効果が働く空間だったのかもしれません。ここから導き出される結論は、さるかに合戦と浦島太郎は同一世界でのお話だってことですね(伏線)
・鶴の恩返し
『鶴は罠にはまって動けなくなっていた自分を助けてくれたおじいさんに恩返しするために人間の姿でおじいさんに会いに行きましたがハタを織っている間は自分の正体がバレないようにしたかったので絶対部屋をのぞかないでほしいと念を押したのに結局はのぞかれてしまったので正体を明かしてお別れしました』
のぞくなと言われるとのぞきたくなる。押すなよと言われると押したくなる。僕たちの中ではこの手のお約束と言えばダチョウ倶楽部さんの十八番ですが、実はこんな昔から存在していたんですね。もしかしたらダチョウ倶楽部さんも実は人の姿になったダチョウなのかもしれない。ちなみに動画の方ではさりげなく「コナン=工藤新一」を匂わせる描写をしてしまいましたが、これってネタバレしても大丈夫だったんかな……?
・舌切り雀
『作っておいたノリを雀が勝手に食べたことに腹を立てたおばあさんは雀の舌を切って家から追い出しましたが雀を心配して会いに行ったおじいさんがお宝の入った小さなつづらを持ち帰ってきたのを見て自分もあやかろうと雀に会いに行くも欲を出して大きいつづらを選んだせいで化け物に襲われてしまいました』
スズメとしては優しく看病してくれたおじいさんには恩があり、舌を切ったおばあさんには恨みがあり、だからおじいさんには恩を返しておばあさんには仇を返したみたいな感じになってますけど、もしおじいさんが大きいつづらを選ぶ可能性やおばあさんが小さいつづらを選ぶ可能性も微レ存だったわけで、もしそうなっていたらスズメたちはどうするつもりだったんですかね。それともおじいさんに用意したつづらは両方ともお宝が入っていて、おばあさんに用意したつづらは両方ともトラップだったのかな。その可能性もまた微レ存ですね。箱の中身は開けてみるまで分からない。開けて確認するまではお宝と化け物の両方が入っている状態の重ね合わせ……シュレディンガーのつづらってことですね。やはり昔話と科学は深い関係にあるようですな。
・因幡の白兎
『兎がワニを騙して海を渡ろうとしたところ騙されていることに気づいたワニに皮をはがされたあげくにそこを通りかかった神様のアドバイスに従って海水で体を洗ったせいでさらにケガが悪化するハメになってしまいましたがその後に通りかかった大国主という神様が助けてくれたおかげで無事に回復できました』
因幡の白兎に関しては、ウサギが乗ったのがワニである説とサメである説があります。昔はサメのことをワニと読んでいたから結局はサメのことだという説もあったりして結局どっちがどっちかよく分からんのですが、僕個人の意見としてはワニ説を推しています。だってワニの方が背中に乗りやすそうだもん。あとワニの方が浅瀬まで来られそうだし。
前回もそれとなく宣伝させてもらいましたが、日本の昔話を題材にした小説『混昔物語』が絶賛(?)発売中です。この小説では全ての昔話が同一世界に存在しているので、さるかに合戦と浦島太郎も同じ世界での話となっています。もし興味があれば読んでもらえると嬉しいです。さるかに合戦のサルと浦島太郎が出会うシーンもありますよ。
混昔物語 〜日本昔話奇譚〜
混昔物語其ノ二 ~日本昔話英雄譚〜