僕はときどき、何の意味も根拠もなく、真面目に選択肢を間違える。

この記事はだいぶ前に書かれたものなので情報が古いかもしれません
今朝、東京は雨だったんですよ。都内全域が雨だったかどうかは知らないけど、少なくとも浅草は降ってた。

ついでに、今朝は寝坊したんですよ。ちょっとだけですけど。適当に小走りすれば間に合うくらいのお寝坊。それでもまあ、ちんたらしてたら出社時間に間に合わないことには変わりないですから、一応急いではいたんですわ。

で、まあ、家を出るまでは外が雨だなんて知らなかったから、傘を持たずに出たんですね。

そしたら思ったよりも降っててあらビックリ。何て言うんですかね。霧雨? みたいな、勢いよく降ってる雨ではなくてちょっと風に吹かれるといろんな方向に飛び去って行く、そんな雨でした。


当然ながら、傘を取りに戻るか考えますね。いや、普通なら傘を取りに戻ろうって考えますよね。その時点ですでに僕の思考はちょっとおかしい。取りに戻らないという選択肢もあったわけだからね。

別に戻っても良いんですよ。何の問題もないんですよ。

そもそも、基本遅刻は厳禁ですが、うちはそれでもゆるい雰囲気の会社ですから、ほんの2、3分遅刻したところで「こらこら」の一言で済むんですよ。2分が20分でもあまり変わらない。ぶっちゃけ、正直に「寝坊しました」ってメールすれば「ほいよ~」と社長から返信が来るくらいのもんなんですよ。実際、申し訳ないことに俺は何度かそうやって遅刻している。

だから今日だって「傘取りに戻ってたら遅刻しました」って言うのもあれだし、元々の原因は寝坊だから、素直に「寝坊しました」とか言えば良かったんですよ。何ていうか、僕はたまの遅刻に罪悪感を覚えたりもしないダメ野郎ですからね。

そんな僕が、どうして今日に限ってあんなに急がなきゃって焦っていたのか。それは誰にも分かりません。本人にも分かりません。

で、そうなると一分一秒が惜しい。傘を取りに戻ってる時間も惜しい。だから取りに戻らないという選択肢も生まれるわけです。


それだけでもすでにちょっと頭があれなんですが、結局僕が出した結論はこうでした。


うん、この雨なら濡れねえ。


いやいや、濡れない雨とかないよ。前戯の下手な彼氏じゃあるまいし、降ってりゃ濡れるよ。お前は雨粒を避ける修行でもしてたのか?

周囲の人を見回しても、傘を差してない人はいません。自転車に乗ってる人だって傘を差してる。警官だって合羽着てる。


結末は、推して測るまでもないですね。

道中、あまりにも濡れて前が見えなくなったので、メガネ外しましたからね。この雨なら濡れないとか、どの口がほざいてたんですかね。

いや、頭の中で思っただけだから、どの口もほざいてはいないんですけど。


みんなは、雨が降ってたらちゃんと傘を取りに戻ろうね。

それで遅刻して上司にめっちゃ怒られてブルーな気分になったら、俺に連絡くれ。

酒ならつき合うよ。
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