好き? それとも、嫌い?

この記事はだいぶ前に書かれたものなので情報が古いかもしれません
「私は食べ物の好き嫌いはありません」



と言った場合、一般的な解釈としては「あ、この人は嫌いな食べ物が無く何でも食べるんだな」ってところでしょう。

でも、この言葉を厳密に解釈するなら「この人は嫌いな食べ物は無いけど好きな食べ物も無いんだな」ってなるべきですよね。

だって、好き嫌いが無いって言ってんだもん。嫌いも無いけど好きも無いってことでしょう、これは。

でも「嫌いな食べ物は無いんだな」と解釈することはあっても「好きな食べ物は無いんだな」とは普通解釈しない。

これは何故か。



「あなた、食べ物で好き嫌いはある?」



という質問をされた時は、「好きな食べ物や嫌いな食べ物はどんなものがあるのかな?」と解釈するべきだ。

でも、この質問をされると、たいていの場合、嫌いな食べ物についてだけ答える場合が多いんじゃないだろうか。



「食べ物で好き嫌いはある?」

「サザエの後ろ半分は苦くて嫌いです」

「レーズンパンに入っているレーズンは食べられません(←俺)」

「酢豚に入っているパイナップルが苦手です」

「ユッケについてくる千切りのリンゴは無しだと思います」

「ネギ塩カルビやネギタン塩のネギが駄目です」



みたいな感じでね。

あるいは「特に嫌いな食べ物はありません」と答える場合もあるでしょう。

ネギが駄目なら、最初から普通のカルビを頼め。ネギタン塩についても同じだ。

ちなみに俺は、ユッケについてくるリンゴは結構好きです。



まあ、本題はそこではなくて、何でこういう時に嫌いなものを答えちゃうのか。

せっかくだから、自分の好きな食べ物を言ってもいいじゃんね。

でも好きな食べ物って「好きな食べ物は何ですか?」って訊かれないと、答えない場合が多い気がしますね。「好き嫌いはありますか?」に対しては、あまり答えない気がする。きっと日本人の控えめ気質がそうさせているんでしょうね。

でも答えても全然いいとは思いますけどね。


「好き嫌いはありますか?」

「ステーキの脂身の部分が大好きです」

「鍋焼きうどんに入っている卵の白身が好物です(←俺)」

「焼き鳥はタレよりも塩派です」

「髪の短い子の方が好みです」

「喪服の未亡人は正直ありだと思います」



いや…喪服は無しだろ…。

ちなみに俺は、髪の短い子は好きだけど、長い髪を後ろで縛ったり纏めているのも結構好きです。

ついでに、その髪を長くしている子がある日突然ばっさり短く切ったりしちゃった日には…くっくっく…もう最ッ高!!

こする作業が止まりませんねっ!!
(メガネ拭きでメガネのレンズを)



何で好き嫌いがあるのかという質問に対してマイナスであるところの嫌いな方をつい答えてしまうのか…。

まあ、あれですよね。嫌いな食べ物ってのはできれば口にしたくありませんが、別に好きでも嫌いでもない物って、出されても食べられないわけじゃないですもんね。その辺が理由なのかもね。

つまり、「好き嫌いはありますか?」という質問は「食卓に並ばれると困る食べ物はありますか?」っていう質問と同義ってことなのかもしれません。

でも、遠慮なく食べたい物を言うっていうのも、ありだと僕は思いますよ。一人でもそもそと食べるならともかく、みんなでワイワイ楽しく食べるのであれば、食卓に並ばれると困るものよりも、ぜひ食卓に並んで欲しい料理をいろいろ堪能したいですもんね♪

そういうわけで、もっとみんな遠慮せずに主張していきまっしょい。



「食べ物で好き嫌いある?」

「ふっ……あなたの作る料理なら、たとえどんなものでも好きになりますよ」

「出前取るだけなんだけど」
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