凡人は風邪を引かない(と見なす)

この記事はだいぶ前に書かれたものなので情報が古いかもしれません
バカは風邪を引かないって、言いますよね。

これは、バカな人は愚鈍だから風邪を引いていることに気づかない、みたいなところから来ているという説があるようですが、でも引いていることに気づかないってのは、気づいてないだけで実際は引いているわけですよね。でもそれを引かないって言っちゃうのは、観測されなければ存在しないも同じという量子力学的な(?)考え方ってことなんでしょうかね。それとも人間原理的な感じ?

とりあえずこのことわざから得られる情報として、たとえ本当は風邪を引いていたとしても自分が風邪を引いた状態を認識しない限りは引いてないと判断して良いということだと、今は思っておきましょう。



まあでも、科学的にバカは風邪を引きにくいという根拠が、全くないわけでもないそうですけどね。

バカな人は物事を難しく考えないから、ストレスが溜まりにくい。バカって言うよりは能天気な人って感じがしますけど。

とにかくストレスってのは体に変調をきたしますし、免疫能力の低下にもつながる。だから必然的に、ストレスが溜まりにくい人の方が病気にはかかりにくい、風邪も引きにくいってことなんですね。



ところで、バカと天才は紙一重って言いますよね。

紙一重……つまりはほぼ等しいってことですね。『バカ ≒ 天才』ってことですね。

ってことはですよ。バカは風邪を引かないってことは、バカに極めて等しい存在であるところの天才もまた、風邪を引かないということになるのではないだろうか。



まあ、わざわざこんな風にことわざを論理学的に紐解かなくても、真に天才な人ってのは知識とか知恵が豊富ですから、風邪を引かないための自己管理の方法とかも、よく心得ていそうですけどね。だから必然的に、周りの普通人よりは風邪を引きにくい人たちかもしれない。

ついでに真に天才な人ってのはストレスと上手くつき合う方法もよく心得ていそうだから、なおさらだね。

さらについでに言うと、真に天才な人ってのは風邪と上手くつき合う方法も、心得ているかもしれない。だからいざ風邪を引いても、引いていないときと同じ心身の状態を保つことができるかもしれない。それはもう、事実上風邪を引いていないのと同じだ。



さて、じゃあバカでも天才でもない人はどうなるんでしょう。

例えば僕。僕は天才じゃない。バカ……ではあるかもしれないけど、ここでは一応、僕をバカでも天才でもない凡人代表ってことにしときましょう。

ってことで、こんな格言が果たして成立するかってのが、ここでの問題になるわけですね。

『僕は風邪を引かない』

何かライトノベルのタイトルみたいな雰囲気になってしまいましたね。



絶対に風邪を引かないという健康だけが取り柄の主人公。

しかしあるとき、宇宙から未知の病原菌が降り注ぎ、世界中の人が風邪を引いてしまう。

唯一風邪を引かなかった主人公は、床に臥せって動けない世界の人々を救うために立ち上がった。

新薬の開発。謎の宇宙人の襲来。エリア51の暗躍。突如姿を消した萌えスペックの高い妹。

果たして主人公は、みんなの風邪を治すことができるのか? そして妹の行方は?



……何か、そんなような設定の映画とかあったな。世界中の人がウイルスに感染されて……みたいな。

まあそれはともかく。

僕はめったなことでは病に倒れて床に臥せったりしません。床に臥せるって言い方すると何か重い病気っぽいけど、今はそんな重い話ではないです。例えば、今日は何だか風邪っぽいから念のためいつもより温かくして寝ようとか、そういう、いつもとはちょっと違うことをするっていう程度と考えてください。

僕の場合、ちょっと熱っぽいなとか、寒気がするなとか、喉が痛いとか、そういう風邪を思わせるような症状は年に何度か出ているような気がするんですが、でもたいていの場合は一晩寝れば治るし、それに何より、多少寒気がしたり喉が痛かったとしても、やることって変わらないんですよね。別にいつもより温かくして寝るわけでもなし。平日だったらいつも通り会社に行くし、休日だったらいつも通り家でゴロゴロするし。

僕はよっぽど体調が悪くならない限りは、普段と生活態度が変わらないんですよ。んで、そのよっぽどの状態ってのは、ここ何年か経験していない……と思う。

だからあれですね。「本当は年に何度か風邪を引いてはいるんだけど、とりわけそれを気にしない、あえて無視している」っていうのが、僕の場合なんでしょうね。

でもこれは、バカや天才と同じく、本当は風邪を引いているんだけど認識しないことにより引いていないと見なすことができるっていう状態なんじゃないでしょうか。つまり結局のところ、これも風邪を引いていないと判断しても差し支えないものなのではないかと。



さてさて。

ここまでの考察によって、バカは風邪を引かない、そして天才も風邪を引かない、しかしバカでも天才でもない凡人も風邪を引かないという結論が、導き出されたことになります。

ってことは『バカは風邪を引かない』は、『バカ風邪を引かない』ってのが、真に正しい格言になりますね。バカもって言うか、『みんな風邪を引かない』がファイナルアンサーだね、この場合。

でも、実際には、人は風邪を引く。寝込んだりする。

っつーことは……結局のところ、この一言に尽きるってことなんですかね。

『病は気から』






とまあそんな結論に達しておきながらなんですが、たとえあなたが天才だったとしても、ちょっとおバカさんな人だったとしても、そのどちらでもない普通の人だったとしても、風邪っぽいなと思ったときは無理しないようにしてくださいね。いつも通りに会社に行こうとせず、桃缶食べてちゃんと休んでください。

さらに悪化する可能性もあるし、人に移してしまう可能性もあるからね。誰もハッピーにならないわ。
 もしかしたら何か関連しているかも? 
 みんなからのコメント 
2014年05月23日 21:28:36
たつ
うpおつかれさまです。次回たのしみにしています。
2014年05月24日 19:39:00
まっち~(管理人)
>たつさん
ありがとうございます!
また暇なときにでも見に来てくだせえ。