過去の不確定性

この記事はだいぶ前に書かれたものなので情報が古いかもしれません
もしも過去に戻れるなら……いつに戻りたい?

この記事を三行にまとめると

ぷるぷる、私悪い佐藤さんじゃないよ
お前ら立証できんのかゴルァ!
本気出すのは明日からにしよう
不確定性原理というのがあります。一言で言えば、未来は不確定だっていう原理です。二言で言うと、あっちを確定しようとするとあっちが不確定になるから結果的に未来は確定できないっていう原理です。三言で言うと、粒子の位置と運動量を観測しようとした時に例えば位置を決定しようとすると運動量が……

確かに僕たちは、未来のことは分かりません。明日、もしかしたらとんでもない事件が起きるかもしれない。星座占いで最下位だったのに会社に行ったら美人で巨乳の経理部の佐藤さんがなぜか潤んだ瞳でこちらを見てきて、胸の当たりに「仲間にしますか?」というテキストウインドウが急に現れるかもしれない。「ぷるぷる、私悪い佐藤さんじゃないよ」とか言われた日にゃ、いったいそのぷるぷるはどこが揺れているんですかねえ?

まあとにかく、この先の未来に何が待ち受けているかは分からないわけです。

でも、考えてみたら過去も不確定っちゃ不確定なんですよね。

世界五分前仮説ってのがあります。一言で言えば、世界は五分前に作られたかもしれないっていう仮説です。二言で言うと、この世界が五分より前に存在していたのをお前ら立証できんのかゴルァ!っていう煽り全開の仮説です。三言で言うと、僕たちは過去にタイムスリップできないから五分より前の記憶を全て持った状態で今から五分前に作られたとしてもそれを検証することができないわけで……

ようするに、今僕たちが記憶している過去は、本当に存在していた過去なのかを証明することができないってことです。それは時を経て何となく自分の都合の良いように改ざんしてしまった記憶かもしれない。それを確認する術はないのです。

僕が幼稚園の時に好きだった女の子からバレンタインチョコをもらったというあの記憶も、もしかしたらただの妄想かもしれないのです。小学生の時に好きだった子からチョコをもらい、ホワイトデーの日にその子の家までお返しのキャンディーを持っていって「やったー両想いだー」みたいなあの記憶も、単に漫画やアニメの見過ぎでいろいろと何かをこじらせているだけかもしれないのです。

大学生の時に友人の家でみんなでワイワイ盛り上がっていた時に一人しこたまワインを飲みすぎてそのまま友人のふとんで寝てしまったあげく腹の中のもんを洗いざらいぶちまけたことも、24歳くらいのときに昔のバイト仲間と久しぶりに会ってワイワイ盛り上がってた時にしこたま酒を飲み過ぎて気がついたら駅のトイレで下半身丸出しで寝ていたことも、みーんな将来的に俺が某すべらない話に出る日が来た時のために真実だったと思い込んでいるだけかもしれないのです。

未来は不確定……つまり俺がすべらない話に出る日が来るかも不確定なのです。おそらくそんな日は来ないでしょうが、でもゼロではないのです。何せ不確定だから。何かの間違いでそんなチャンスが来るかもしれない。しかしその時に昔自分が体験したことを語っても、それが史実だったかもまた不確定なわけですね。

未来も不確定、過去も不確定……確かなのは今だけ。

まあようするにあれだな。確かに存在している今を大事に、そして今をせいいっぱい生きろってことだな、こりゃ。

でも今日はもうあまりやる気が出ないから、本気出すのは明日からにしよう。
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