ハルヒさんがとても理に適ったことを言っている気がしてきた

この記事はだいぶ前に書かれたものなので情報が古いかもしれません
笹の葉ラプソディより

この記事を三行にまとめると

ハルヒさんが七夕について何かおっしゃられてます
短冊に願いを書くなら十六年後か二十五年後が良い
織り姫と彦星は相対性理論ブレイカー
今日は七夕ですね。願いごとを短冊に吊るしている人、織り姫と彦星がレッツコンバインしているところを見てやろうと躍起になっている人、これと言って特に何もしていない人、短冊に願いを書かずにブログを書いている人(It’s me)、それぞれの笹の葉ラプソディな一日を過ごしていることと思います。

笹の葉ラプソディと言えば、ハルヒシリーズの一つ、涼宮ハルヒの退屈という小説の中に出てくる七夕に絡んだお話ですが、その話の中で、ハルヒがみんなに短冊に願いごとを書くように促すシーンがあるんですね。

そのとき、ハルヒさんはこんなことをおっしゃられています。

「まず光の速さを超えてどっかに行くことはできません。特殊相対性理論によるとそうなっています。ちなみに地球からベガとアルタイルまでの距離は、それぞれ約二十五光年と十六光年です。てぇことは……(中略)……短冊には今から二十五年か十六年後くらい未来に叶えてくれそうなことを書かなきゃならないのよ!」

ベガとアルタイルというのはどちらも夏の大三角形を形成する星で、噂によるとこの二つの星が織り姫と彦星だと言われています。だからハルヒは、織り姫と彦星に願いが届くまでに、この世で最も速いとされている光の速さで届けたとしても二十五年、あるいは十六年かかってしまうから、それくらい未来のことを願えって言ってるわけですね。

特殊相対性理論ってのは、アインシュタインが提唱した……まあ、何か特殊な理論です。



でもよくよく考えてみると、このハルヒさんの意見、結構まともなことを言ってるんじゃないかって気がしてくる。

僕らは小さい頃とかによく将来の夢を語ったり、ときには本当にそれが叶うように強く願ったりしますけど、それがちょうど十六年後とか二十五年後のことを言っている場合も、あるんじゃないかと思う。

例えば六歳くらいの子が、将来はサッカー選手になってW杯に出るってお願いを書いた場合、W杯って四年に一回ですから、今このお願いを書いてそれが叶えば、ちょうど十六年後のW杯に出てるかもしれない。六歳の子がそれを願えば十六年後は二十二歳だから、年齢的にも悪くない感じだ。

十歳くらいの子が、将来は会社を経営して一流企業の社長になってキレイな奥さんと結婚するみたいな微妙に子供らしからぬ夢を書いた場合、二十五年後っつったら三十五歳だから、良い具合にステップアップして行けば、ちょうどそれくらいの年齢の頃に自分の立ち上げた会社が一部上場とかして、美人アナウンサーと結婚して幸せな家庭を築けているかもしれない。

十五歳くらいの高校一年生が、年収一千万で3LDKの家を買うとかいうもうちょっと楽しい夢見たら?って感じの願いを書いた場合、十六年後っつったら三十一歳だから、それなりに景気の良い企業に就職して出世に出世を重ねて行けば、それくらいのものは手に入るかもしれない。ちなみに僕は今まさに三十一歳だけど、年収一千万とか夢のまた夢ですね、ちくしょう。今の倍稼ぎがあっても届かんわ。3LDK? 何ソレ?

二十五歳くらいの人が、海賊王に俺はなるっていう頭が大丈夫か疑わしくなるお願いを真面目に書いた場合、二十五年後っつったらちょうど五十歳だから、まあ多分、このご時世に日本で海賊業をやっても食べてはいけないと思うので、パイレーツオブカリビアンのジャックスパロウみたいな格好でその辺にダンボール敷いて暮らすようにはなっているかもしれない。

何はともあれ、十六年後とか二十五年後のことをお願いするのって、悪いことじゃないと思うんですよ。ってか、それくらいの方がちょうど良いんじゃね? ちょっとくらい大それたことを書いても、近い未来のことを願うより叶う確率高そうだし。

だから、もし今日、短冊に何か願いを書こうとしているなら、今年中に叶ってほしいことじゃなくて、あえて十六年後とか二十五年後とかのことを書いてみるのも、良いかもしれない。

ってか、十六年後とか二十五年後に自分がどうなってるのか具体的に想像して、その頃に叶ってほしい願いをしたためるのって、七夕なんていう夢物語なイベントを抜きにしても、真面目に人生設計をしてるっぽい感じがするね。



ただ……織り姫と彦星って、確か十五光年くらい離れてんだよね。特殊相対性理論によると光の速さを超えてどっかに行くことはできないらしいから、お互いが光の速さで近づいて、ちょうど中間地点で待ち合わせしたとしても、その待ち合わせ場所に行くまでには七年半かかる……っていう計算で良いのか?

通常、例えば互いが秒速十キロで近づいた場合、見かけ上の速度は二十キロになる。そりゃそうだ。でも、光の速度は秒速三十万キロなんだけど、相対性理論によると互いに光速で近づいた場合も、見かけの速度は秒速三十万キロのままなのだ。だから……いや、でも今回の場合は距離が半分になってるわけだから、別に良いのか? いやいや、でも相対性理論によると、相対なのは時間だけじゃなくて空間もだから……うん、よく分からんね。

まあとにかく、あの二人が会うためには本来何年もの時間をかけなきゃいけないはずなのに、どういうわけか一年に一回出会っているらしい。あいつら、完全に相対性理論を無視してんじゃん。どうやら何かよく分からない力が働けば、光の速さを超えることも可能ってことになるよね。愛は時空を超えるってやつか? 愛はすげーな。時空を超えたり地球を救ったり、大活躍じゃん。

とりあえずここから考えられることは、その何かよく分からない力を使って願いごとを書ければ、十六年後じゃなくても、三年後か四年後くらいのお願いを叶えてもらうことも、できるかもしれない。
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