十年に一人の逸材という考え方

この記事はだいぶ前に書かれたものなので情報が古いかもしれません
キセキの世代

この記事を三行にまとめると

十年に一人じゃなくて十年に五人だよね
一家に一人のレベルやんけ
こうなったら俺も目指しちゃおっかなー
SMAPって、キセキの世代じゃね? すごいレベルのアイドルが五人そろったグループだし、幻の六人目(シックスメン)も存在してたし。

黒子のバスケに出てくるキセキの世代の彼らは、みんながみんな十年に一人の逸材って言われてますけど、でも同じ世代に五人同時に生まれてんだから、十年に一人じゃなくて十年に五人になっちゃってるよね。

まあ、そんなツッコミを入れるのは野暮ってもんですが、この十年に一人の逸材って言い方、すごい人なんだろうなってことは直感的に分かるんだけど、結構あいまいな表現でもありますよね。一万人に一人なのか、十万人に一人なのか、それとも一億人に一人なのか。

実際のところ、十年に一人って、具体的にどれくらいの割合を示すんでしょうね。そもそも、十年に一人って言った場合の母体って、どこになるんでしょう。

1. ここ十年に間に生まれた世界中の全ての人間なのか
2. ここ十年に間に誕生したその世界の中での全ての人間なのか

ほぼ同じこと言ってるけど、2番目の方はその業界の中っていうか、サッカーとかバスケとか、そういう一つの世界の中でっていう意味です。誕生したってのも、お母さんのお腹の中から生まれたって意味じゃなくて、サッカー選手になったとか、そういう意味での誕生です。

この二つの差はわりとでかい。競技人口が多いサッカーでさえ、1番の場合と2番の場合じゃ大きく違いますよね。

例えば母体を日本の中だけで考える場合。

1番の場合はここ十年の間に生まれた全日本人の中で一人の逸材ってことになる。

厚生労働省のサイトに行くと、年別の出生数がPDFで公開されている。

人口動態統計の年間推計

この記事を書いてる時点では2013年までの出生数が見れるから、これでここ十年分(2004年〜2013年)の出生数を合計すると……えーと、10,707,275人のようです。だいたい一千万人くらいですね。ってことは、この場合の十年に一人の逸材ってのは、およそ一千万人に一人の逸材ってことになる。ハンターハンターで言うと、ゴンさんやキルアクラスってことですね。

じゃあ2番の場合はって言うと、母体をどうするかってのもあるんだけど、とりあえず日本サッカー協会のサイトに行くと登録している選手の数を見ることができるので、これを参考にさせてもらいましょう。

JFAの選手登録数

これは選手の登録数なんで、新たに登録した選手もいれば引退した選手もいるわけで、誕生した数ってのとはちょい違う気もするんですが、ここから新規に登録された数だけ割り出す方法もよく分かんないんで、単純に十年間で増えた登録数を見ることにしましょう。

このページによると、2004年の登録数は862,045人で、2013年の登録数が963,340人だから……101,295人増えてますね。約十万人です。ってえことは、この場合の十年に一人の逸材ってのは、およそ十万人に一人の逸材ってことですね。ハンターハンターで言うとズシクラス。

うーん……十万人に一人でも十分にすごいけど、でも一千万人に一人と比べちゃうと、やっぱりね……ズシも慰めになってないっスって感じでショック受けてたし。

競技人口の多いサッカーでさえこれだから、他のスポーツで2番の場合だと、思ったよりたいしたことない可能性も出てきてしまいますね。もし、ここ十年間で競技人口が三人しかいないような超マイナーなスポーツだったら、十年に一人の逸材って、三人に一人って意味ですからね。こりゃあんた、一家に一人のレベルやんけ。頑張れば俺でも呼んでもらえそうなレベルだぞ。

まあ、競技人口が三人しかいないスポーツを十年間も続けているその根性は、十年に一人の逸材(1番の意味)レベルですごい気がしますけど。

とりあえず言えることは、十年に一人の逸材ってのがもしも2番の意味であるのなら、どの世界で逸材になるかによって母体の数が大きく変動するんで、僕たちにでもなれる可能性があるってことですね。

よーし、こうなったら俺も目指しちゃおっかなー。
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