ワタシがバイブコーディングの流れにいまいち乗りきれていない理由

この映像が現実になる日はいつになるかな

この記事を三行にまとめると

基本的には自分でコードを書いています
AIが超絶便利なのは間違いない
「マジでそう!」
最近バイブコーディングって言葉をよく目にします。バイブコーディングは簡単に言えば自分でコードを書かずにAIに指示を出してコードを書いてもらうことです。これによりエンジニアの作業効率が上がるだけでなく、プログラミングの知識があまりない人でもアプリやウェブサービスを作れるので、多くの人にとって恩恵のでかい仕組みだと思います。

去年GoogleがAntiGravityというAIエージェント搭載のエディタを出して以降、僕もプログラミングでAIに頼る場面が増えました。それまではコードを書いていてよく分からんエラーが出たときなどにググる代わりにブラウザでChatGPTやClaudeを開いて質問するくらいしかAIは使ってなかったんですが、しかもそれで十分事足りているつもりになってたんですが、AntiGravityを使い始めてから自分は全然AIを活用できていなかったんだなと思い知らされました。

ブラウザでClaudeに質問するときはほぼ毎回今自分がどんな開発をしていて、必要に応じて具体例みたいなのを示して、その上で「こんなエラーが出た」とか「これをこうしたいんだけどどうすれば良い?」みたいに質問してたんですが、AntiGravityの場合はそんなことをする必要はなくて、エディタの中にAIがいるので「このファイルのここでエラーが出ている。何とかしてくれぃ」と言えばAIがコードを分析して修正案を出してくれる。設定次第ではこっちの承認を待たずに直接コードを修正してくれる。エラーの修正だけでなく「ここにこういう処理を追加したい。一番良いコードを頼む」とお願いすれば書いてくれる。もちろんAntigravityだけでなくAIを搭載した他の開発ツールも同様のことができると思いますが、いずれにせよブラウザでClaudeに質問するだけで十分だと思っていたのは、旅行で遠出する際に「新幹線? それ便利なの? 高速バスで十分でしょ?」と言っているようなものでした。いやまあ高速バスの方が便利な場合もあるけどね。

AI搭載の開発ツールを使うのは自分よりはるかに優秀で何倍も仕事が早いエンジニアが代わりに作業をしてくれるようなものなので、基本的には使わない理由はないと思います。数値データをあれこれ計算して表にまとめる際、パソコンを使える状況にいるのにExcelを使わず紙とそろばんだけで作業する人はおそらくいないと思いますが、そんな感覚です。

ただ、それでも僕は基本的には自分でコードを書いています。プロンプトを書いてあとはAIにコーディングしてもらうみたいなことはほとんどやっていません。

AIが超絶便利なのは間違いないです。コーディングの精度もどんどん上がっているし、頼らない理由がないのは確かです。でもそれでも「これからは俺もバイブスアゲアゲでバイブコーディングやっていくで〜」という考えには至っていないです。

理由はいくつかあるんですが、一番はやっぱり自分で管理するコードは自分の手で書いておかないとどこに何が書いてあるか把握しづらいからです。10行程度の処理をAIに書いてもらうくらいならまだ良いんですが、数百行とかまとめて書かれると読むだけでもちょっと手間だし、それで正常に動かなかった場合とか一部だけ処理を変えたいみたいな場合にどこを直せば良いのかがすぐには分からない。そうなると修正自体もAIにお願いするしかなくなり、もはや自分ではさわれなくなってしまう。人の手で書いたコードでも書いた本人じゃないと直し方が分からなくて困るみたいなことはあると思うんですが、それと同じでこうなるともうAIじゃないと直し方が分からない状態になってしまいます。個人的にはその状態はなるべく避けたいです。

時間をかけてじっくり読めば把握はできると思います。でも今のところはAIさんががっつり書いたコードをじっくり読み込むのと、AIに手伝ってもらいつつ基本的には自分でコードを書くのとではそこまで手間が変わらないので、それならまだ自分で書く方が良いのかなあと思っています。

たぶんプログラミングの知識ゼロの状態だったらバイブコーディングで全然オッケーってなっていたと思います。アプリを使うときにスマホの仕組みを知ろうと思わないように、何が書いてあるか分からなくても動いてさえくれれば「大丈夫だ。問題ない」って思えたと思います。でも今の僕は中途半端にコードが読めるから、どこでどんな処理をしているのか分からない状態だとどうにも落ち着かないです。

だから今の僕にとってAntiGravityの一番ありがたいのは、GeminiやClaudeがコードを書いてくれることよりもコードの補完機能です。これもAIの一部なのかもしれませんが、コードを書いていると予測変換みたいな感じで続きを出してくれる。これがなかなかの精度なんですよ。たまに全然違うコードをしつこく出し続けて「違う、そうじゃない」ってなることもあるんですが、たいていの場合「どうせお前が書こうとしてるのはこれなんやろ?」「マジでそう!」ってな感じで出してくれるので、これだけでも作業効率はだいぶ上がります。自分で書くと言いつつもコードを直接タイピングする量は半分近く減った気がします。

正直、コードを書いていて楽しいと思ったことはほぼないんですが、補完機能がピンポイントのコードを出してくれるとちょっと楽しいです。楽しいと言うか嬉しいと言うか、上手く言えないんですがSF映画でロボットが自分のよき理解者として作業を手伝ってくれるみたいな感じがして、ときどき家で一人「お前すげえなぁ」とつぶやいております。「マジでそう!」もマジで何度か声に出たww

そんなわけで、今のAIの進化スピードを考えると一年後にはどうなっているか分かりませんが、少なくとも今はまだ、僕は自分の手でコードを書き続ける毎日を送ろうと思っております。
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