ビールは泡がない方が美味しいんじゃないか説

この記事はだいぶ前に書かれたものなので情報が古いかもしれません
これがエンジェルリングだ

おまとめ三行

ビールの美味さは泡にあり
でも僕は今、泡がない方が美味しい説を唱える
缶ビールはコップに注がない方が良い気がする

僕はアルコールってーとだいたいビールしか飲まないんですよ。カクテルとかも飲むことあるんですけど、ああいうお洒落関係な飲み物は僕のようなお洒落無関係の人間には似つかわしくないので、ここではビールしか飲まないってとりあえず言い張っときますね。

そんな僕が家で晩酌がてらちびちび飲むとなると、まあだいたい缶ビールを買って来て、ちびちびとやるわけです。

ちなみに、僕の両親はどっちもそこそこな酒飲みでして、父上の方は日本酒がメインなのですが、母上の方は僕と同じようにビールを飲むことが多いので、実家に帰ると結構な缶ビールのストックがあるんですよ。だから実家に帰省したときにはそのビールをいただくこともあるんですが、僕が缶にそのまま口をつけて飲もうとすると、母上からストップがかかるんですね。「ダメダメ、直接飲んじゃ。こういうのはちゃんとコップに注いで飲まないと美味しくないんだから」みたいなことをおっしゃられて、ドクターストップ……いや、マザーストップがかかるんですよ。

ところで、ビールの美味しさは泡にあると言います。飲み終わったグラスにエンジェルリングと呼ばれる泡のリングができるような、そんなきめの細かい泡こそビールの美味しさの秘訣であると、昔の偉い人とか偉そうに通ぶってる人とか本物のビール通の人とかここ最近料理を食べて鼻血を出したとかで問題になってる有名な漫画の主人公とかが言ってたような気がします。

うん、オーケー。それは認めましょう。エンジェルリングの有無はともかく、居酒屋で飲むような、ちゃんと泡が上に乗ってるビールの方が、確かに美味しいような気はしなくもない。まあ、スーパーで買う缶ビールと、居酒屋で飲む生ビールじゃ根本的に美味さが違うんじゃね?って言われちゃうと、反論のしようがないんですけど……。

とにかく、この理屈が正しいとすると、缶ビールってのはそのまま飲んでも美味しさが半減していることになる。缶ビールは泡が乗ってませんからね。それよりは泡立たせながらコップに注いで、それを飲んだ方がより美味しくなると。

なるほど。母上のおっしゃることは、一応、理屈の上では正しい。さすが、だてに何十年も酒を搔っ食らってませんね。



じゃあ、こっからは僕の持論なんですけど……。

居酒屋で飲むような生ビールはともかく、缶ビールに関していえば、泡があった方が美味しいってのは、必ずしもそうじゃない気がするんですよ。ぶっちゃけ、泡がない方が美味しいんじゃないかと。ビールの美味しさが泡にあるのを認めつつそれを否定するなんて、何という二律背反……と思うかもしれないですけど、ちゃんと理由があるんです。

言葉だけで上手く説明できるか分からないけど、缶ビールを泡立たせながらコップに注いだ場合、泡じゃない部分の美味しさが、より減ってる気がするんですよね。

僕は一時期、陶器のコップでビールを飲んでたことがあるんですよ。知り合いからもらったグラスなんですけど、陶器って表面がざらざらしてるから、ビールを注ぐと泡立ちがものすごく良いんです。しかもかなーり細かい泡ができる。もうね、何だろ……メレンゲみたいに泡立つ。もしかしたら角が立つかもしれない。それは言い過ぎかな。

でも、何と言えば良いのか……そうやって良い泡ができればできるほど、ビールの持ってるポテンシャルみたいなものが全部泡に持ってかれちゃって、泡が終わったとたん、急に味が薄くなってるっていうか、気の抜けた感じになっちゃうっていうか、通常以下の味になる気がするんですよ。

それでもしばらくは「陶器のコップってすげーだろ? 発泡酒もすごい美味くなるからな」みたいなことを知り合いが言うたびに「あ、ああ……そそそ、そうね。い、いやー、全然美味さが違うわー。マジ違うわー(汗)」って話を合わせてましたが、本当はあまりそんなことを思ってなかったから、いつからか陶器のコップを使わなくなってしまいました。



何でだろーなーって考えたことがあるんですけど、例えば居酒屋で飲むビールって、ビールサーバーからビールを注ぐじゃないですか。

ビールサーバーって、ビールの本体……ようするに麦色の液体の部分ですけど、その本体と泡を別々に注ぐんですよね。確かレバーを手前に引くと本体が出てきて、奥に押すと泡だけが出てくるようになってる。だから、何て言ったら良いんだろうね……缶ビールでいうと、まずは缶ビールを泡立てずにコップに注いで、別個に泡だけを別のところから持ってきて乗せるような感じというか。コーラを注いだ後にアイスクリームを乗せてコーラフロートにするような、そんな感じ? いや、コーラフロートは違うか。コーヒーを注いだ後に泡立てた生クリームを乗せてウインナーコーヒーにするような……え? これも違う? うーん、そうですか。

とにかく、泡と本体が別々だから、本体のポテンシャルが泡に持ってかれない。だから泡を飲んでも美味しいし、泡じゃないところを飲んでも美味しいんじゃないかと。まあ、その泡ってのはサーバーの中のビールから作られてはいるんでしょうけど、何かその辺は上手いことやってるんじゃないかしら。

でも缶ビールとかをコップに注ぐ場合って、本体から泡を持ってくるわけじゃないですか。炭酸飲料を思いっきりふって泡立てるようなもんだから。となると、本体の美味しさが全部泡の方に移動しちゃって、それで本体の味が抜けちゃうんじゃないかと。薄く感じるのはそのせいじゃないかと。

そんな風に思うわけです。

あくまでも僕がそう思うってだけで、実際に、物理的にそういうことが起きてるかどうかは知らないですけどね。




そんなわけだから、お店で飲むならしっかり泡立ってた方が良いけど、家で缶ビールを飲むなら、泡立てるより直接飲んだ方が良いという説を、僕は唱えたいわけです。

ビールの美味さは泡にあること自体を否定はしないっす。缶ビールをコップに泡立てて注いで飲むくらいなら、そのままの方が良いっつー話で。家にもビールサーバーを用意できるんなら、もう何も言うことはないね。存分に泡と本体の美味さを堪能していただきたい。

最近は、家でも手軽に缶ビールをビールサーバーから注いだみたいにできるやつとかも、ありますからね。

僕もそろそろ、そういうのに手を出してみようかしら。

松兄 2014年07月30日 14:29:07
札幌で居酒屋を営んでいる者です。

ビールの缶詰めと瓶詰めの場合
ビールと炭酸ガスが結びついた過飽和になっています。
その過飽和状態を壊すために
ビールを叩きつける注ぎ方だと、泡が出来ます。

ビールに強いピリピリ感を求めるなら
泡立てない注ぎ方を美味しき感じるかもしれませんね。
缶より瓶の方がガス圧は高い設定のはずです。

居酒屋のはビールとガスボンベが
別々になっていて過飽和になりにくいので
ビール本来の味に近いと思います。

なお
「麦色の液体の部分ですけど、その本体と泡を別々に注ぐんですよね。」

これはダブルコックと言われているテクニックですね。
ビールの泡を乗せてエンゼルリングを偽装して
液体は発泡酒か新ジャンルだと思います。

どのディスペンサー(サーバー)のコックでも
引けば液体、押せば泡という構造なので
別々のコックで注ぐことはありません。

うちのディスペンサーのコックはシングルです。
まっち~(管理人) 2014年07月31日 19:54:41
>松兄さん
コメントありがとうございます!

>ビールに強いピリピリ感を求めるなら
たぶん、まさに僕はこれですね。昔から炭酸飲料が好きなので、飲んだときに刺激があるあの感じが好きなんだと思います。

>どのディスペンサー(サーバー)のコックでも
>引けば液体、押せば泡という構造なので
>別々のコックで注ぐことはありません。

うおお、そうだったんですか。てっきり内部で二つに分かれてて別々に出て来てるものだと……知ったかですいません。
もしかしたら何か関連しているかも?