変質者と間違われるんじゃないかとドキドキしながらのエレベーターアクション

この記事はだいぶ前に書かれたものなので情報が古いかもしれません
とりあえず前提条件が必要でしょう、この話には。


まず、僕は最近、正確にはもう2年くらい前からですが、極度の運動不足に悩まされています。この前ちょっと走っただけでハンパねえくらいに息切れしたので、これはまずいとリアルに思い始めたわけであります。

そんなわけで、先週くらいから、会社から家に帰る時は走って帰るようにしてます。距離は1キロくらいしかありませんが、久々の運動ならこんなものでも十分でしょう。ってか1キロでも今の俺の体力ではかなりきつい。家に着く頃にはやはりパねえくらいの息切れと動機が激しいです。


次に、僕はエレベーターのあるマンションに住んでいます。あまり他の住民さんと会うことはないのですが、たまにエレベーターに乗り合わせることもあります。

当然、住民の中には女性の方もいらっしゃいます。僕と年の近い方もいます。年下っぽい子もいます。


以上が前提条件です。

では、現場検証に入りましょう。


時間は夜の12時過ぎ。僕がいつものように派手に息を切らして帰って来る。すると普段はめったに顔を合わせることのない同じマンションの住民さんがいる。女性。年は近い……と思う。理由は後で話す。顔はよく分からない。僕は走る時はメガネをはずしているので。落ちちゃいそうだから。髪は長い。ライトブラウン。

彼女もどうやら今まさに帰宅するところだったようだ。タイミング的に同時にエレベーターに乗るしかない。

僕が先にエレベーターに乗り、自分で降りる階を押してから奥の方に移動する。

続いて彼女が入って来る。自分で降りる階を押す。

ドアが閉まる。彼女の背後には僕。

もう一度言う。僕は走って来たばかり。派手に息を切らしている。

彼女の、背後で、息を切らしている男が、いる。



もう何かいろいろアウトだ……。



いや、違うんですよ? 本当に走ったせいではあはあ言っていただけなんですよ? この人きれいな髪してやがるぜぐへへとか思っていたわけではないんですよ?

正直にいうと、別にドキドキもしてなかったです。確かにドキドキはしてたんだけど、それは変質者と間違われたらどうしようとか思ってたわけじゃなくて、普通に走ったせいで動悸が激しかっただけです。


しかし、こんな状況もあるんだな。そりゃあるか。70世帯近く住んでるマンションにエレベーターが1基しかないんだから。そりゃあるか。そりゃあるか。

でも、万が一本当に変質者に間違われちゃっても、あんな狭い箱の中じゃ何もできないですよね。いや、ナニもできないってことはないんだけど、ナニかしちゃったらもう、それこそ本当にいろいろアウトなわけで……。

今回は何もなかったですけどね。変質者と間違われることもなく、降りる時におやすみなさいのあいさつまで交わしちゃうくらい相手の方もフレンドリーでした。助かりました。

で、何で年が近いと思ったのかというと、その方の声が結構若かったので、意外と近そうだと思ったわけであります。

あと結構可愛い感じの声でした。ちょっとかすれた感じで。なので思わず息がはあはあ……



いや、違うんですよ?
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