竹取物語にもキラキラネームが存在していた可能性

アイテムの方も意外と読めない?

この記事を三行にまとめると

竹から出てきた女の子が月面宙返りをするというあのお話
青いつなぎを着てノンケも平気で食っちまう人だったんだろうな
三丁目に住んでる山口さんちのツトムくん
竹取物語ってあるじゃないですか。竹から出てきた女の子(かぐや姫)が月面宙返りをするという、多くの人が一度は読んだことがあるあのお話です。いや、月面宙返りじゃなくて単に月に帰るというお話だったかもしれない。

あのお話にはかぐや姫と関わることになる男性が何人か出てきます。ほとんどは作中で名前も出てくるんですけど、その名前がことごとく読めないんですよ。頑張れば読めるかもってのが一人か二人いるくらいで。

例えばかぐや姫に結婚を申し込んだ五人の男たち。彼らの名前は以下の通りです。

・石作皇子
・車持皇子
・阿倍御主人
・大伴御行
・石上麻呂

どうっすかね。僕の印象としては上から順に「読めそう」「読めそうで読めない」「読めない」「読めるかもしれない」「意外と読めない」くらいの感覚なんですけど。

漢字自体は難しくないと思います。ほぼ小中学生で習う字のはず。だから何となく読めそうな気がしなくもないんだけど、これが案外そうでもない。

ではさっそく読み方を見てみましょう。

・石作皇子(いしづくりのみこ)
・車持皇子(くらもちのみこ)
・阿倍御主人(あべのみうし)
・大伴御行(おおとものみゆき)
・石上麻呂(いそのかみのまろ)

こんな感じです。「皇子」をうっかり「おうじ」と読んでしまいそうなハニートラップはいったん置いといて、問題は「石作」とか「車持」の方よ。「石作」は初見で読める人もいると思います。字は違うけど「造」を一文字で「づくり」と読むこともあるし、その応用で正解できるかもしれない。ほら、校倉造(あぜくらづくり)とか歴史の教科書で出てきたやん? でもはたして「車持」は初見で「くらもち」と読めるかどうか……車を「くら」と読むって、学校では習わなかったと思うんだよね。「倉持」だったら確実にくらもちと読めていた。ほら、校倉造(あぜくらづくり)とか歴史の教科書で出てきたやん? あの倉よ。学生時代の友人にも倉石くんって人がいるし。

あと五人目の「石上麻呂」ね。「麻呂」は読める可能性が高いと思うんですが、「石上」を「いそのかみ」と読むって、結構なトラップじゃね? 「いしがみのまろ」とか読んじゃいそうじゃない? 大磯ロングビーチとかの磯の字で「磯上」だったらワンチャン読めたかもしれないけど。

個人的にはこの五人の中で一番読めそうなのは「大伴御行(おおとものみゆき)」です。僕自身は初見では読めなかったんですけど、どの字も知ってる読み方ではあった。みゆきって女性っぽい名前だけどそれはおそらく現代人の感覚なので、まあ小野妹子みたいなもんでしょう。

反対に一番読めなさそうなのは「阿倍御主人(あべのみうし)」ね。阿部は読めるよ。青いつなぎを着てノンケも平気で食っちまう人だったんだろうなってことも簡単に想像できるよ。でも「御主人」を「みうし」と読むのはちょっとしたキラキラネームくらいむずくないですか? 雄牛と雌牛のハーフみたいな読み方だぞ。雄牛と雌牛のハーフって何だ? それもうハーフじゃなくて純然たる牛だよね。ウモッ!いい男……。



読めなさそうといえばモウ一人。かぐや姫の名づけ親。彼女になよ竹のかぐや姫という名前をつけたのは「御室戸斎部の秋田」という人です。読み方は「みむろどいんべのあきた」

秋田は読めますよね。「御室(みむろ)」も何となく読めるかもしれない。でも「御室戸斎部」を「みむろどいんべ」と読むのはちょい難易度が高そう。歴史とか神話に強い人にとってはそんなに難しくないかもしれませんが、あいにく僕は学生時代、歴史は日本史も世界史も壊滅的でした。「いい国作ろう鎌倉幕府」は何とか覚えられたけど、でも今は鎌倉幕府ができたのは1192年じゃなくて1185年という説の方が有力らしく、語呂合わせも「いい箱作ろう鎌倉幕府」に変わってしまったので、もはや僕のなけなしの記憶は何の役にも立たねえ。ただ最近はQuizKnockさんのYouTubeチャンネルを見ているおかげで「ワンツーツーワン(1221年)承久の乱」は覚えられた。

ちなみに御室戸斎部の秋田は正確には全部が全部名前なわけではなくて、御室戸は場所(三室戸)、斎部は一族の呼称、秋田が名前みたいな感じです。斎部は忌部とも書き、朝廷に仕えた氏族の一つです。お祭り系の行事などを執り行う役目を負っていました。ようするに御室戸斎部の秋田ってのは「三丁目に住んでる山口さんちのツトムくん」みたいなことですかね?



ここまで述べたのはあくまでも僕個人の見解ですし、僕は漢字に強いわけでもないんで、別にこれくらい普通に読めるだろっていう感想もあるとは思います。あるいはそれこそキラキラネームのように、名前の読み方って時代と共にいろいろ変化していきますから、彼らの名前も当時の人たちにとっては当たり前に読めるものだったかもしれない。

いや、でも待てよ……。

もしかしてあえて彼らを読めない名前にして「読めない」と「嫁ない」をかけることにより、彼らには嫁がいない……つまりかぐや姫とは最終的に結婚できないという伏線を張っていた可能性も微レ存か……? そうなるとあえて読まれにくい名前をつける必要があったわけだから、彼らの名前は当時のキラキラネームだった可能性も出てくるな。実際のところはどっちだったんだろう。

まあ真相はいずれタイムマシンが完成した際に、誰かがこの時代に行って彼らにインタビューして確かめてくれるのを気長に待つことにしましょう。竹取物語自体は創作ですが、かぐや姫に求婚した男たちは実在した人物が元になってるって言われてますからね。
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