人はいつから自分たちに名前をつけるようになったのだろうか。
人が言葉を使うようになった時点で、すでにそれは存在していたのだろうか。
人が言葉を使うようになったのがいつなのか、一説によるとクロマニョン人が起源なのではないかと言われている。
となれば、もし言葉の誕生と同時に名前が存在したのならば、人に名前をつけるようになったのはクロマニョン人ということになる。
……が、ここで一つ。
言葉や名前の誕生はもっと昔だった説を打ち立てようと思う。
もっと昔、人類と呼ばれる種がまだ一ヶ所にしか存在していなかった頃に、それはすでにあったのではないだろうか……。
人類が一ヶ所にしか存在してなかった頃ってのは、一体いつくらいのことになるんでしょうね? アウストラロピテクスの頃か?
言葉がいつ生まれて、どこをどう拡散して行ったのかはよく知らないですけど、今の世の中、言語って数えきれないほどありますよね。一つの国の中だけでも数千っていう言語が存在する国も……いや、数千はさすがになかったっけ。
とにかくですね、国が違えば言語も違うわけで、何をどうやればこんなにたくさんの言語が生まれたのかも大変気になるところはあるのですが、でも人類って最初から世界中に散らばってたわけじゃないし、いわゆる『元』ってのは存在するわけですよね。
ってことは、その頃に作られた言葉の中には、どこの言語であろうとも共通で使われるようなものもあるんじゃないかと、そう思うわけです。ヨーロッパ圏の言語の元は大体ラテン語であるみたいに。
……で、ここで触れたいのが人の名前です。
人の名前に関してもやっぱり国ごとにだいぶ違ったりはしますが、根本のところで共通しているところがあるような、そんな気がしなくもないです。
例えば外国の方で『エリー』という名前の人がいたら、男性と女性、どっちを思い浮かべますか? たぶん女性じゃないでしょうか。
日本でも『エリ』という名前を聞いたら、まず女性を思い浮かべますよね。
つまりですね、意味にはあまりこだわらず、発音に重点を置いて見た場合、男性につける名前と女性につける名前は、どの国でも似たようなところがあるのではないかと。
例えば『○○ケル』って感じの名前の人がいたら、たぶんどこの国でも高確率で男性だと思います。アメリカだったら『マイケル』、日本だったら『タケル』とか。
『ジョージ』とか、まさにどこの国でも男性なんじゃないでしょうか。日本人でも『譲二』とかいますし。
これがもしただの偶然じゃなかったとしたら、男性や女性につける名前の基礎っていうのは、同じところを起源としている可能性がある。つまり、言葉の発祥と名前の誕生は比較的同時期にあったのではないか。そしてそれは、人類が一つのところに固まっていたときに生まれたのではないか。
ってな感じの仮説が立てられるんじゃないでしょうか。
もちろん、中にはそうじゃないのもありますけどね。『マルコ』とかね。でもそれを踏まえても、上の仮説は十分イケると思います。
失礼ながら原人さんは知能の方がそんなに発達していなかったと聞きます。
だからたぶん、そんなに名前のバリエーションもなかったんじゃないですかね。だから似たような名前をつけてたんじゃないかなぁ。
原人の長「そろそろ人数も増えてきたし、何か個体を区別するものが欲しいのぅ……皆の者よ、これからは自分を識別するための記号を持つことにしようではないか。それを『名前』と呼ぶことにしよう」
原人A(男)「じゃあ俺、マイケルって名前にしますわ」
原人B(男)「俺も」
原人C(男)「俺も」
原人D(女)「あたしはエリとかが良いかなぁ」
原人E(女)「あたしもそれで」
原人F(女)「あたしも」
長「おいおい、皆が同じ名前では意味がないぞ。ちょっと変えなさい」
B「えぇ~……でも急に言われても思いつかねえよなぁ……マイケル……マイケル……ケル……あ、じゃあ俺はタケルで良いっすわ」
E「うーん、困ったなぁ……じゃあ、ちょっとだけ変えてエリーにする。それなら良いでしょ?」
C「……マイケル……マイコー……マルコー……」
F「エリ……エル……マル……」
C・F「あ! じゃあ俺(あたし)はマルコで!」
ドイツ人で『マルコ』といえば男性っぽいけど、日本人だと女性っぽい感じがするのは、きっとこんな感じのやり取りがあったからなんだよ、うん。
人が言葉を使うようになった時点で、すでにそれは存在していたのだろうか。
人が言葉を使うようになったのがいつなのか、一説によるとクロマニョン人が起源なのではないかと言われている。
となれば、もし言葉の誕生と同時に名前が存在したのならば、人に名前をつけるようになったのはクロマニョン人ということになる。
……が、ここで一つ。
言葉や名前の誕生はもっと昔だった説を打ち立てようと思う。
もっと昔、人類と呼ばれる種がまだ一ヶ所にしか存在していなかった頃に、それはすでにあったのではないだろうか……。
人類が一ヶ所にしか存在してなかった頃ってのは、一体いつくらいのことになるんでしょうね? アウストラロピテクスの頃か?
言葉がいつ生まれて、どこをどう拡散して行ったのかはよく知らないですけど、今の世の中、言語って数えきれないほどありますよね。一つの国の中だけでも数千っていう言語が存在する国も……いや、数千はさすがになかったっけ。
とにかくですね、国が違えば言語も違うわけで、何をどうやればこんなにたくさんの言語が生まれたのかも大変気になるところはあるのですが、でも人類って最初から世界中に散らばってたわけじゃないし、いわゆる『元』ってのは存在するわけですよね。
ってことは、その頃に作られた言葉の中には、どこの言語であろうとも共通で使われるようなものもあるんじゃないかと、そう思うわけです。ヨーロッパ圏の言語の元は大体ラテン語であるみたいに。
……で、ここで触れたいのが人の名前です。
人の名前に関してもやっぱり国ごとにだいぶ違ったりはしますが、根本のところで共通しているところがあるような、そんな気がしなくもないです。
例えば外国の方で『エリー』という名前の人がいたら、男性と女性、どっちを思い浮かべますか? たぶん女性じゃないでしょうか。
日本でも『エリ』という名前を聞いたら、まず女性を思い浮かべますよね。
つまりですね、意味にはあまりこだわらず、発音に重点を置いて見た場合、男性につける名前と女性につける名前は、どの国でも似たようなところがあるのではないかと。
例えば『○○ケル』って感じの名前の人がいたら、たぶんどこの国でも高確率で男性だと思います。アメリカだったら『マイケル』、日本だったら『タケル』とか。
『ジョージ』とか、まさにどこの国でも男性なんじゃないでしょうか。日本人でも『譲二』とかいますし。
これがもしただの偶然じゃなかったとしたら、男性や女性につける名前の基礎っていうのは、同じところを起源としている可能性がある。つまり、言葉の発祥と名前の誕生は比較的同時期にあったのではないか。そしてそれは、人類が一つのところに固まっていたときに生まれたのではないか。
ってな感じの仮説が立てられるんじゃないでしょうか。
もちろん、中にはそうじゃないのもありますけどね。『マルコ』とかね。でもそれを踏まえても、上の仮説は十分イケると思います。
失礼ながら原人さんは知能の方がそんなに発達していなかったと聞きます。
だからたぶん、そんなに名前のバリエーションもなかったんじゃないですかね。だから似たような名前をつけてたんじゃないかなぁ。
原人の長「そろそろ人数も増えてきたし、何か個体を区別するものが欲しいのぅ……皆の者よ、これからは自分を識別するための記号を持つことにしようではないか。それを『名前』と呼ぶことにしよう」
原人A(男)「じゃあ俺、マイケルって名前にしますわ」
原人B(男)「俺も」
原人C(男)「俺も」
原人D(女)「あたしはエリとかが良いかなぁ」
原人E(女)「あたしもそれで」
原人F(女)「あたしも」
長「おいおい、皆が同じ名前では意味がないぞ。ちょっと変えなさい」
B「えぇ~……でも急に言われても思いつかねえよなぁ……マイケル……マイケル……ケル……あ、じゃあ俺はタケルで良いっすわ」
E「うーん、困ったなぁ……じゃあ、ちょっとだけ変えてエリーにする。それなら良いでしょ?」
C「……マイケル……マイコー……マルコー……」
F「エリ……エル……マル……」
C・F「あ! じゃあ俺(あたし)はマルコで!」
ドイツ人で『マルコ』といえば男性っぽいけど、日本人だと女性っぽい感じがするのは、きっとこんな感じのやり取りがあったからなんだよ、うん。