クオリア的な話……になるのかな?

この記事はだいぶ前に書かれたものなので情報が古いかもしれません
赤色とはどんな色ですか?


っていう質問を受けたら、答えるのって結構難しいんじゃないかと思います。

たとえば「りんごみたいな色」と答えたとしても、それはりんごを見たときに視認できるあの色は赤と呼ぶ色だという前提条件を認めた上での回答であり、ぶっちゃけ「りんごは赤色である」と言っているようなものであって、上記の質問の本質的な答えにはなっていない。りんごという単語を用いて上記の質問を言い換えるなら『我々がりんごを見たときに視認されるその色とはどんな色なんですか?』みたいな感じになる……のかな? ちょっと表現がややこしくて僕にもよう分からん。

無理矢理科学的に答えるなら、こんな感じになるかもしれない。

光の波長が赤外線よりもちょい短いくらいの領域(たぶん700~800ナノメートルくらい)の光が網膜を通して神経を刺激したときに認識される色

この説明が正しいかはちょっと分かりませんが、まあこんな感じでしょう。

でもこれは、何と言ったら良いのか……現象を説明しているのであって、冒頭で述べた質問の意図に対する正確な答えという意味では、ちょっ~ちずれているような気がしなくもない。上の質問で訊ねたいのは、もっとこう……概念的な? ものなんですよ。色彩効果的な話の方が、本質には近いかもしれない。『精神が高揚する色』みたいなね。でもこれは人によって違うものだし、赤を見れば誰もが体感温度を上げるわけじゃない。


これもたとえばですが、音楽の間に置いてある楽曲のいくつかは、曲名に色が入ってます。これは作者である僕が何となくその曲に対するイメージカラーをそのままつけているわけです。Blue Skyなら青。青空をイメージした曲ですから、まあ青ですね。Yellow Carnivalは黄色だし、Orange Horizonはオレンジ。これも夕焼けをイメージしてますから、黄昏のオレンジ色ですね。逆にいえば、僕のイメージする青とか黄色ってのを音にすると、ああいうメロディになるわけです。

ただ、僕はそういうイメージを持っているし、そういうイメージを伝えているつもりですけれど、他の人が聴けばそんな感じはしないな~って思うかもしれないし、それは分かりません。この場合、作品のクオリティの問題は考慮しない方向で。それ言われちゃうと何も言い返せないww

でもこれらにしたって、空は青いとか夕焼けはオレンジであるという前提でイメージを作ってるわけですから、やっぱりそれは青色とはどんな色か、オレンジ色とはどんな色かの説明にはなってないわけです。

だから、これはなかなか難しい問題なんじゃないかなぁ……とね、思うわけです。


いや、深い意味はないんですけどね。何となく、たとえば目が見えない人に「赤色ってどんな色なの?」って質問されたら、どう答えたらイメージが伝わるのかなぁ……みたいなことをね、ふと思ったもんですから。


え? オチ?

いやいや、うちのブログにそんなものを求めちゃいけませんよ。オチないことの方が多いんだから。

無理にウケを狙いにいこうとして、強引にオチをつけたところで、逆に寒い結果に終わるだけですからね。そんなことになったら、恥ずかしくて顔色がみるみる変わっちゃいますよ。

そう、赤色にね(思ったほど上手くおとせなかったorz)。
 もしかしたら何か関連しているかも? 
 みんなからのコメント 
2014年10月21日 18:07:02
Well done article that. I'll make sure to use it wisely.