バグってハッピー

この記事はだいぶ前に書かれたものなので情報が古いかもしれません
クリアした記憶はないなぁ

この記事を三行にまとめると

依存症になるほどハマることはなかったです
そりゃ上達しないわっつー話ですわ
ただ単に僕の味覚が残念なだけなんだって思ってください
かつて、バグってハニーという、人の味覚を狂わせる調味料がありました。ちょっとなめるだけで、脳が痺れるほどの甘さを体感できる。その甘さたるや、どんな果物よりも芳醇で、まるで麻薬のような依存性を誘発するほど。一度でも知ってしまったら、もうこの調味料なしでは生きていけない。一なめするだけじゃとても満足できない。一日の適量を遥かに超えていると分かっていても、なめることを止められない。かっぱえびせんなど目じゃない。

しかし、人間の五感には慣れるという機能が備わっている。毎日毎日飽きずになめている内に、いずれはその強烈な甘さも、どこか物足りなくなる。脳への刺激も少なくなってくる。だがその頃にはもう、何を食べても同じ味に感じてしまうほど、味覚が麻痺している。そんなちょいやばな調味料でした。

というのはもちろん真っ赤な嘘で、本当のバグってハニーは、三十年くらい前にやっていたアニメです。正確にはBugってハニー。ファミコンのゲームにもなりました。僕の友達もソフトを持ってたので、時々やらせてもらいました。依存症になるほどハマることはなかったです。



まあ架空の調味料はともかく、僕は少々、味覚がバグっているようです。自分で言うのもなんですが、わりと残念な舌の持ち主です。

例えば普通の人が「めっちゃ美味しい」「美味しい」「美味くも不味くもない」「あんまり美味しくない」「不味い」の五段階の舌を持っているとしたら、僕の場合は上三つしかないような感じです。そりゃあ中には「これはやばい」って思うものもなきにしもあらずですが、基本的には美味しいか凄く美味しいか、美味しくはないけど別に不味くもないのどれかに属します。僕が「この味、いまいちだな……」って思うときは、美味しくないけど不味くもないってときです。ようするに、不味いものをより分ける力がないってことですね。だからよほどの味じゃない限りは、不味いと感じることはない。

独り暮らしをしていた頃は、たびたび自炊をしていましたが、何年経っても一向に料理の腕が上達しなかったのには、この残念な味覚も影響してたと思います。

僕はグルメじゃないので、自分の作る料理なんて、お腹に溜まれば十分って思ってました。今でも思ってます。そんな僕にとって、自分の作った料理は、別に美味しくもないけど、不味いとも感じないので、まあ食べられないことはない。それで十分なわけです。そんな奴がいくら料理を作り続けても、そりゃ上達しないわっつー話ですわ。



ただ、この味覚が残念なことは、はたして不幸なことなのか。何を食べても美味しく感じられるってのは、悪いことではないんじゃなかろうか。海原雄山のように、自分の舌を本当に満足させられるものがほとんどない方が、逆にいろいろ損してるんじゃね?と、思わなくもないわけです。

世の中、楽しんだもん勝ちみたいなところあるじゃないですか。同じ理屈で、美味しく食べれたもん勝ちみたいなとこ、あるんでない?

僕の味覚にデメリットがあるとしたら、グルメレポーターが務まらないとか、食べ物系のドッキリを仕掛け辛いとか、そんな程度じゃないですかね。何食べても美味いしか言わない奴が「この店は絶品だよ〜」ってオススメしても、安心できないし。わざと不味いものを出しても、何事もなく美味いって言って食われちゃ、ドッキリ大失敗だものね。

この先の人生でグルメレポーターをやったりドッキリを仕掛けられることがあるかは分かりませんが、もし何かの間違いで僕がテレビ出演することになり、グルメ番組で「美味い!」と連呼しているところを見る機会があれば、たとえ美味しくなくてもテレビだからって理由でやらせ的に美味しいって言ってるわけではなく、ただ単に僕の味覚が残念なだけなんだって思ってください。他の人の評価はともかく、僕だけは本当に美味しいと思って食べていると、そう思ってください。



あ、念のため言っておきますけど、僕の味覚はイケナイお薬をやった結果、おかしくなったとかじゃないですからね? A級のボソンジャンパーとして拉致されいろいろといじくられた結果もうラーメンを作ることもできない体になってしまったわけでもないです。

ただ普通に普通じゃないだけです。
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